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日常
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ね!」
そう言いながらも満足気に頷く。俺が誤ったのが以外だったのだろうか。取り敢えず何事もなく済みそうなので下手な事は言わないで置こう。
「有難う」
最後にそう言った俺に対し、速瀬は俺から視線を逸らし、べ、別に…と小さな声で呟いている。その姿に少しだけ可愛いと思ってしまったが、その考えを打ち消す。
まぁ速瀬には気を許してしまう、と咄嗟にあの先程は言ってしまったが、それは決して嘘ではない。速瀬のこの性格と身に纏う雰囲気からか、気を許してしまうのは事実だ。何か、こうとっつきやすい性格をしている気がする。気難しい俺が言うのだから間違いない。
「そ、そう言えば!シルバ少佐はこの後一緒に訓練受けるんですか?」
話題を逸らそうと涼宮中尉がそう話しかけて来る。
俺は既にヴァルキリー隊の一員だが、香月からは訓練に参加しろ、などとは言われていない。それに訓練に参加するとしても、俺は戦術機には乗れないのだ。当たり前だろう?ACとは全く異なる操縦なのだから、乗れる筈もない。
香月が何れAMSを普及させ、それを戦術機の方に付けてくれたら俺も乗れるようにはなるだろうが。一応今ストレイドに付けているAMSを戦術機に付け替える事も可能かもしれないが、それをするだけの利点が見当たらない。
基本性能は全てストレイドが上回っているのだから、その性能をわざわざ低くする必要性はないのだ。最も、異なる世界の機体を世間に知らせないためにも戦術機に乗り換える、と言う必要はいつか出てくるかもしれない。…むぅ、そう考えると俺も戦術機に慣れる必要があるかもしれない。
「そうだな…涼宮達と一緒に受ける予定はないが、一人ででも体は動かそうと思っている」
「なら私達と一緒に訓練受けませんか?今日はシミュレーター訓練なので、皆さんの動きも把握出来ると思いますよ」
ヴァルキリー隊メンバーの動きか。確かに、それは一日でも早く覚えないといけない事だ。…だが戦術機に乗れない、と言う事がやはりでかい。
ACのデータさえあれば、それをシミュレーターの方に転用出来ると思うのだが、生憎俺はこの世界に来てまだ二日目。当然シミュレーターにACのデータがあるわけもない。そうなると…今日の所は断ろうか?いや…せめて見るだけでもいいなら、一緒に行こう。
「すまないが後ろで見ているだけ、と言うのは駄目か?此方にも少しばかり事情があるんだが…」
「い、いえ此方こそすいません。突然こんな事言い始めちゃって。でも後ろで見ているだけでも全然構いませんよ」
「それは助かる。それじゃあ言葉に甘えて今日はそちらに邪魔するとしよう」
「はい!一緒に頑張りましょうね!」
そう笑顔を浮かべる涼宮中尉の表情を見て、俺も気分が晴れやかなものに
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