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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
日常
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しいのね」
「いきなりなんだ?」
突然そんな事を言われ、俺もよく理解出来なかったが、俺の言葉に速瀬は返事を返す事なく、そのまま俺の前の席に腰を下ろした。涼宮中尉は何か戸惑っている様子だったが、その場を動こうとしない速瀬を見て諦めたかのようにため息を少しだけ吐くと、速瀬同様その隣に腰を下ろした。
そして場に広がる沈黙。俺自身速瀬に多少の苦手意識を持っているのでどう切り出していいのか分からない。それに先程の言葉が何を指しているのかが俺には理解出来なかった。タイミング的には白銀の事だろうが、今のを見て何が優しいのか…。
「なんで俺が優しいんだ?」
「…さぁ?私もよく分かんないけどそう思っただけ」
速瀬の身も蓋もない言葉に思わず頭を抱えたくなる。直感的に感じたと言う事だろうが、そう言われると更に混乱するだけだ。
「まぁ、私がそう思ったんだから自分はそうなんだって思っとけばいいのよ!」
「み、美月、それは無理があると思うよ」
速瀬の傲慢な言い様に涼宮中尉が突っ込む。少し無理がるだろ…。やはり俺は速瀬は少し苦手なタイプかもしれない。どうもペースに飲み込まれてしまう。
「自分勝手な奴だな…」
決して口に出すつもりはなかったのだが、自分でも意図せずそう口走ってしまった。
言ってしまった、と気づいた時には既に遅く、目の前を見てみれば肩を少しだけ震えさせている速瀬の姿。…今ので怒ったのか?沸点低くないか?と思うが、それは決して口に出さず、念のため身を少しだけ引いておく。
「あ、あんたねぇ!出会って日も浅い女の子にそんな事言う普通!?」
女の子、と言う単語に突っ込みを入れたくなるが、それを言ってしまったらこの場が更に酷くなる事は容易に想像できるので、口に出さず、心の中にしまっておく。
しかし、何故か怒りのメーターが競りあがっている速瀬。確かに俺も悪かったが、まさかあの言葉だけでこうなるとは思わないだろう。事実、既に付き合いが長そうな涼宮中尉もこの事態は予想してなかったのか、かなりあたふたしている。
速瀬自身、何か俺に思う所でもあったのだろう。そんな俺に何か言われたからこそ、こうして怒っている…と。そう捕らえいいかもしれない。だが俺が癪に障るような事をしただろうか?いきなり現れた俺が気に食わなかったのか?…だめだ分からない。
「取り敢えず落ち着け。口が滑っただけだ。確かに出会ってまだ二日だが、お前は何か気を許してしまうんだ。…すまなかった」
俺いも悪い所はあるのだから、一先ずは謝罪を、と思い頭を下げる。
すると速瀬は鉄砲玉をくらったかのようにキョトン、とした表情になる。そのまま耳を少しだけ赤く染める。
「ふ、ふん!上手い事言っても駄目だから
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