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日常
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「新概念OS・XM3か」
「はい。昨日シルバさんが部屋を出た後夕呼先生に申請したんですよ」
場所はPX内部、白銀と二人で朝食を取っている所だ。
朝偶然基地内部を歩いていると白銀と鉢合わせたので、そのままPXに足を運んだわけだ。
今食べている食事のメニューは…蕎麦?と言う食べ物だ。初めて見る食べ物だったために思わず頼んでしまったが、初めて食べる食べ物としては悪くない。白銀はここの食事は全て合成と言っていたが、結局合成だろうが、俺にとっては慣れた味だ。向こうの世界では汚染が進み、とてもじゃないが作物なんて育てられなかったからな。
「従来のOSも俺は理解していないが…そのXM3とやらはどう言った物なんだ?」
「簡単に言いますと、一番多く使われている動作を、一定の操作入力をする事によって使えるようにするOSですかね。個人と戦術機のフィードバックシステムを利用するので、此処の動きに合わせた動きが取れるようになってます」
「中々凄いな…。それはお前が考えたのか?」
「一応元は俺なんですけど、XM3本体を作ってくれたのは夕呼先生と社の御蔭ですよ」
今社と言う聞かない名前が出てきたが、香月と共に名前が出てきた以上、それなりの人間なのだろう。
それにしても新しいOSを発案するとは…伊達に三度もこの世界をやり直していない、と言う事か。一体その三度のループの中でどれだけのものを手のひらから零し、悔やんだのか。俺には想像も出来ない。ましてや慰めの言葉すら白銀にとっては失礼にあたるだろう。この世界で二度に渡り大切な仲間を失うその気持ち、誰に分かる訳でもない。
だが、それがあってこそ、今の白銀があり、そしてXM3も生まれたのだろう。もう仲間を失わないように、BETAに打ち勝つためにも、必死に白銀は生きてきたのだろう。…俺もその心意気を持ちたいものだ。
「あ、XM3で思い出しましたけど、夕呼先生、昨日シルバさんがいってたAMSを戦術機に取り入れるような事を言ってましたよ」
「なっ!」
白銀から前触れもなく言われたその言葉に思わず驚きの声を上げてしまう。
先日も言ったが、AMSは適正がなければまったく使えない代物だ。脳と統合制御体でのやり取りには才能がいると…確かに裏を取れば才能さえあれば、AMSは誰にでも使えると言う事にもなる。そしてAMSを使えた先にある恩地はかなりでかい。自分で思った動きが一切のズレがなく、機体に伝わるのだから。いわば自分の思った動きがダイレクトで、ラグもなく機体に伝わるのがAMSと言っても過言ではない。
…確かに思えばAMSを香月に説明したとき、どうにか使えないかと呟いていた気がするな。だが昨日今日の話だぞ?まさかもう戦術機に組み込める打算が立ったと言う
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