暁 〜小説投稿サイト〜
自由の灯り
第五話
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


「待ってよ、せっかくだし話をしよう、僕は君と友達になりたいんだ」
「俺にかまうな」
「そんなこと言わないでよ、親友を失ったのは悲しいけど、少しでも前に進まなきゃ」

ヴェントは歯をギリッと噛むとディアの胸ぐらを掴む。

「あいつの顔でお前がそんなこと言うな!」
「え?」
「髪と、声は違うけどお前は失ったあいつにそっくりなんだよ!」

さらに力を込め、ディアは苦しそうにするが、それでも諦めないと目で訴えると、ヴェントは苛つきながら、掴んでいた手を離す。

「絶対に諦めないってわけか・・・とことんそっくりだ・・・だったら俺と勝負しろ、お前が勝ったらお前の好きにすればいい、ただし俺が勝ったら二度と俺にかまうな、試合は明日午後3時場所はコンフェイト大森林だ」
「・・・わかった」

ヴェントは甲板をでると、ディアは床に腰をおろし空を見上げた。

「ヴェントすごく悲しい目をしてた、あんなに悲しい人絶対に一人にさせちゃ駄目だ、明日必ず勝つ」

ディアは拳を固めると、立ち上がり明日に備えての修行を始めた。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ