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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第六話 グリフォンの試練ですよ?
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にますます慌てる飛鳥と黒ウサギ。
それを十六夜、白夜叉が制す。


『乗るがいい、若き勇者よ。鷲獅子の疾走に耐えられるか、その身で試してみよ』

耀は頷きグリフォンの背に乗る

「準備は良いなー!」

白夜叉が扇子を広げ、真上に掲げる
それに耀とグリフォンは頷く

「よーい……スタートだぁ!」

白夜叉が扇子を振り下ろすと同時にグリフォンは空へと飛び上がる


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「大丈夫でしょうか?春日部さん」

山の向こう側へと消える耀とグリフォンを見つめながら黒ウサギは言う

「さあな。あの速度だと体にかかる衝撃は尋常じゃないし、山脈から吹き掛かる氷点下の風が更に冷たくなって、体感気温はおよそマイナス数十度ってところか?」

「あっ山の陰に」

耀とグリフォンの姿は山陰に隠れ、見えなくなった

「あとは、春日部しだいだ」

修也はそう言った
それからしばらくの間、全員は無言だった
そして、その沈黙を破ったのは飛鳥だった

「あっ耀さん!」

「何!」

山の陰からグリフォンとその背に跨る耀の姿が見えた。
だが、耀の足が既にグリフォンの体から離れ、耀の体はほとんど浮いた状態だ
それでも決してグリフォンから手を放すことはなかった。

「やっぱあいつのギフト……動物と会話できることだけじゃねえな」

「え?」

「あんだけ激しく動いているなら、体にかかる衝撃は相当だ。普通の人間ならとっくに失神してる」

「で、ですが、もう既に意識が飛びかかってますよ!」

「頑張って! 春日部さん!」

「頑張れ! もう少しだ!」

 ラストスパート辺りでグリフォンは本格的に耀を振り落とそうと激しく旋回を繰り返す。地平ギリギリまで急降下して大地と水平になるように振り回す。

 それを何度か繰り返すと山脈を超え、残るは純粋な距離となると激しい動きを止め、グリフォンは体勢を戻し勢いをそのままにしてゴールに向けて疾走する。

湖畔の中心まで疾走し、耀の勝利が確定となった
耀の手がグリフォンから離れた。

「春日部さん!?」

「春日部!」

落下する耀を受け止めようと修也は飛んだ(・・・)
その時、耀が首から下げていた木彫りのペンダントが光り耀は空中で回転し、空中に立つ

「春日部」

「修也?何で浮いてるの?」

耀の隣に浮く修也に耀は小首をかしげながら聞く
しかし、修也はそれに答えず耀に抱きつく

「しゅっ修也!?」

「良かった…本当に良かった…」

少しの間だけ空中でそうしていると
修也は耀を放し、少しだけ距離をとる

「グリフォンの
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