第一部「数奇なる騎士」
第05話「器用不器用」
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、お返しにスプリットミサイルを発射した。
トーマス「shit!」
ミサイルをかわしながら、トーマスは舌打ちした。
「不意打ちはお前の得意分野だからな、警戒はしていた。」
アダムが表情そのままに言った。
(ちっ、昔からくせはねぇがますます分からなくなってやがらぁ。)
トーマスが顔を歪める。
「それにな、この機体ならこういう戦い方もできる。」
アダムは、ブーメラン・ザンバーをReaps腕から取り外すと、間髪いれずにガーリオン・カスタムへ投擲した。
「HAHA!そんなもんかい!?」
しかし、真正面からバカ正直に突っ込んでくる投擲武器にむざむざ当たりはしない。
「ラック!連邦に浸り過ぎて腕が鈍ったんじゃねぇのかィ!?」
トーマスが挑発する。
「…どこ見てる…?」
アダムがにっと笑った。
「!?」
トーマスは正面のモニターを見やる。
しかし、そこにゲシュペンストの影はない。
「…マヌケっ!!」
背後だ。
「oh my god!」
Reapsはブースターを噴かして急浮上すると、左手で殴りかかる。
「くっ!!」
間一髪で反転し、回避するトーマス。
しかし、既にアダムの手のひらのうえ、その背中には、
「俺の勝ちだ。」
ブーメラン・ザンバー。回転するエネルギーの刃は、ガーリオンの腕を切り裂く。
「Nooooooo!!」
トーマスが叫びをあげた。
「叫ぶのは早いんじゃないか?」
アダムが不敵な笑みを浮かべて言う。
笑みお通り、かえってきたブーメラン・ザンバーを右手で掴み。
「はあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
頭部から左肩のつけ根までを一閃した。
トーマス「ぐぅぅぅ!ぐっ!」
コックピット内で火花が散り、トーマスがうろたえる。
「トーマス、退け。」
アダムが威圧を込めて言う。
「HAHA…、相手が悪かったか…。」
トーマスはそう言い残すと、破損ブロックをパージして立ち去った。
***
アダムと別れてハンスを追うアマテラス小隊。
既に空中の敵をライトが、海上、海中の敵を他の三人が全滅させタウゼントフェスラーを残すのみとなっていた。
「年貢の納め時だぜハンス!大人しく王女様を返しな!」
タカヤが威勢よく啖呵を切る。
「タカヤ・ハスナカ、口の利き方に気をつけろ。それと、上官を呼び捨てにするとは何事だ?あ?」
ハンスはいつものように言い放つ。
「生憎だが、この場に貴様をまだ上官だと思っているようなバカはいない。貴様はただの裏切り者だ。」
ライトが冷淡な口調で言う。
「そういうことね、大人し
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