スーパーロボット大戦OGs
0119話
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先程は殆ど無効化された多弾頭ミサイルだが、この至近距離なら同じ回避の仕方は無理な筈だ。
だが、またしてもキョウスケはこちらの予想を超える。左腕に装備されている5連装チェーンガンをこの距離から撃ち放ったのだ。
「自爆する気かっ!?」
グロウセイヴァーとアルトアイゼン・リーゼの間で複数の爆発が起き、その爆風で吹き飛ばされて2機の距離が開く。
くそっ、攻撃をまともに食らわずにさらに距離を取るか……以前に比べると本当に強くなっている。こちらの予想を超える程に。
こちらは左腕とファントム約半分を持っていかれた。それに比べてアルトアイゼン・リーゼは左肩のアヴァランチ・クレイモアのハッチだけか。こっちの方がダメージは大きいな。だが、こちらの攻撃手段はまだある。クロノスに接続されている射撃武器は全て無事なのだ。
「ランツェ・カノー……」
だが、その言葉を最後まで言う事は出来なかった。唐突にレモンからの通信が入ったのだ。
「アクセル、そこまでよ」
「……何があった?」
深呼吸をして、意識を戦闘から切り替える。シャドウミラーの最重要機密とも言えるシステムXNの調整をしているレモンからの通信だ。何か異常事態でも起こったのだろう。
「ドルムの外周宙域に大規模な重力異常が発生しつつあるのをセンサーがキャッチしたのよ」
「重力異常……まさか!?」
「ええ。恐らくアインスト……それもボスクラスか……あるいは、もっと上か。どうやら本命が来るみたいね。ヴィンデルは予定を繰り上げるつもりよ」
「……そうか。分かった。俺にもやる事があるし戻る。それと、グロウセイヴァーの左腕の修理とファントムの補充の用意をしておいてくれ」
「ええ。分かったわ」
レモンからの通信が切れ、俺はアダマン・ハルパーをアルトアイゼン・リーゼへと向ける。
「悪いが、お前達以外の客が来るようだ。俺はその準備の為に一時退かせて貰う」
「客だと? ……っ!? まさか」
「ああ。俺もお前も、本当にアインストには縁があるな」
「やはり、アインストか」
「……最後に一つだけ教えておこう。アルフィミィ、彼女を失うな。彼女はお前達の力となる存在だ」
アルフィミィという名前を出したのが余程意外だったのか、その顔には驚愕の表情を浮かべている。
「アクセル・アルマー……貴様、本当に何者だ?」
「さて、な。いつも言っているだろう? 俺に勝てたら教えてやると。今回は惜しかったが、引き分けって所だからな。このくらいの情報で納得しろ」
「……」
無言でリボルビング・バンカーを降ろすアルトアイゼン・リーゼ。本音では俺をこのまま行かせたくはないんだろうが、アインスト達との三つ巴の戦いよりはマシだと判断したんだろう。
「……行け」
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