暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0119話
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 T-LINKシステムを通して、ファントムが俺の意志通りに動く。28機のうち14機がレーザーブレードを展開。残る14機はグロウセイヴァーの背後でレーザー弾を撃ち込む用意をする。

「その武器は既に何度か見たぞっ!」

 テスラ・ドライブを使いレーザーブレードの攻撃を回避しつつ、両肩のハッチを展開。

「っ!?」

 それを見た瞬間にファントムをこちらへと引き戻させるべく念じたが、既に遅かった。

「無駄に火薬ばかり多くてな、威力は受けて確かめてみろ。アヴァランチ・クレイモア!」

 キョウスケのその言葉と共に、展開された両肩のハッチから大量の火薬入りのチタン製弾丸がばらまかれた。広範囲に、しかも大量にばらまかれたそれはファントムに回避する隙すら与えずに撃墜していく。

「くそっ、半分近く持って行かれたか」

 ベアリング弾の攻撃を受けて破壊されたファントムは全部で12機。2機だけが位置的な幸運もありまだ使用可能な状態で残っている。しかしそれだって無傷という訳ではなく、それなりのダメージを受けていた。
 安心して使えるかどうかと聞かれるとちょっと厳しい。それこそ捨て駒なんかにしか使えないだろう。少なくても精密な操作を必要とする攻撃には使えない。

「確かにその武器は初見殺しとも言えるだろう。だが、一度見てしまえばそれなりに対策は思いつく」
「ほう……なら、これはどうかな? システムXN、起動。転移フィールド生成開始」

 ビームガトリング砲とリニアレールガンの砲門を展開し、システムXNを起動させる。同時に、グロウセイヴァーの周囲にゆっくりとであるが転移フィールドが形成され始めた。

「ちぃっ、させるかっ!」

 さすがに転移による奇襲攻撃をさせるのは不味いと思ったのだろう。転移フィールドが形成される前にそれを阻止すべくこちらへと突っ込んでくる。単純な攻撃ではこちらに防がれると悟ったのか、再度両肩のハッチを展開してアヴァランチ・クレイモアの発射態勢に入っている。

「ふん、やはりそう来たか。アダマン・ハルパー、モード・イージス!」

 システムXNの発動をキャンセルし、ビームガトリング砲とリニアレールガンの砲身を折りたたむ。右手で持っていたアダマン・ハルパーで虎龍王と戦った時に使ったのと同ような、グロウセイヴァーを覆い隠す程の巨大な盾を形成する。
 同時に金属が擦れるような音が鳴り響く。アヴァランチ・クレイモアの弾丸がぶつかっている音だろう。
 そして残弾もなくなったのか、音が途切れた。

「アダマン・ハルパー、ナイン・テールモード!」

 俺のその命令と同時に、殆ど一瞬でイージスの盾が9条の鞭へと姿を変える。

「ファントムは一度見て対抗策を思いついたらしいが、これはどうだ!」
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