第八話「フリード・ゼルセンだと思ったら、セルゼンだった」
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アーシアちゃんが息を呑んだ。
「これは、神父様が……?」
「んー、んー、んん〜? アーシアたんはもしかしてこういう死体は初めてですかい? なら、たーんと見ておきなさいな。悪魔くんに魅入られた人間はこうやって屍を晒すのですなぁ。悪魔に魂を討った人間なんてクズですよクズ。ここ大事なところなんで二回言いました〜」
「そんな……っ」
「悪魔は俺たち人間の敵なんですよ〜。見つけたら即殺さなきゃならんのですよ〜。絶対不変の事実なのでございますのですよ〜」
絶句するアーシアちゃんにフリードくんが肩をすくめた。
「でもでも、武器をぜ〜んぶそこのクソチビに駄目にされちゃあ、殺せるものも殺せないので、僕チン帰りまーす。そこのクソチビ、なま――」
いい加減鬱陶しいんで、空間跳躍で強制退場させました。もう十分でしょ?
イッセーが何とも言えない顔で僕を見てくるが、無視する。だって一人べらべら喋ってて、うざかったんだもの。
フリードくんが突然消えたことで目を白黒していたアーシアちゃんだったが、イッセーが気にするなと首を振ると、困惑した様子でコクッと頷いた。信頼されてるね〜、イッセーくん。
「んに?」
床が青白く光り出し、転移魔方陣が現れた。魔方陣の中央にはグレモリーを表す家紋がある。
魔方陣が一段と強く輝き、リアスちゃんの眷属が現れた。
「イッセーくん、レイくん。助けに――来たんだけど」
「……いない」
「あらあら」
おー、わざわざ助けに来てくれたんだ。ありがとね、みんな。でもゴメンね。もう事態は収拾しちゃった。
「助けに来たのだけれど、もう終わっていたようね……。もうすぐここに堕天使たちが来るわ。その前に帰るわよ」
「なら、アーシアも一緒に!」
その言葉にリアスちゃんは首を振った。
「無理よ。魔方陣を使っての移動は悪魔だけしかできないの。しかもこの魔方陣は私の眷属しか使用できないわ。レイは一人で大丈夫よね?」
「にはは、もーまんたいだよ」
イッセーが苦渋に満ちた顔でアーシアちゃんを見た。
「アーシア……!」
「イッセーさん。また、会いましょう」
その言葉を区切りにイッセーたちは転移した。残されたのは僕とアーシアちゃんだけ。
「アーシアちゃんはイッセーと知り合いなの?」
「はい、私の大切なお友達です」
そっかそっか、イッセーのお友達か。
んー、ならここで見捨てるのも忍びないよね。後でイッセーに怒られちゃいそうだし。仕方ないか。
「僕はもう帰るけど、アー
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