第四十五話 キャンベル解放
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第四十五話 キャンベル解放
ロンド=ベルと解放軍がキャンベル星に降下した。そこは海の上だった。
「それじゃあここから」
「ジャネラの王宮に?」
「行くんですよね」
「はい」
デウスが彼等の問いに答えた。
「これよりです。道案内はお任せ下さい」
「御願いします。それじゃあ」
「これから」
「そしてです」
ここでだ。デウスはさらに言うのだった。
「キャンベル星にも我等の同志はいます」
「この星にもですか」
「おられるんですか」
「それは一体誰ですか?」
問題はこれだった。
「一体誰が」
「どういった人が」
「はい、それは」
そうしてだった。その彼がモニターに出て来た。
その彼を見てだ。ロンド=ベルの面々の多くが驚いた。
「な、何っ!?」
「嘘でしょ!?」
「どうしてあんたが」
「どうしてここに」
「?どうしたのだ?」
その彼はだ。驚く彼等にいぶかしむ顔で返した。
「私はこの方々とは初対面だが」
「初対面じゃねえだろ」
豹馬がその驚いた顔で彼に告げた。
「ガルーダ、お前死んだんじゃなかったのか?」
「いや、アンドロイドだったんじゃ」
「それが何故?」
「コピーがまだあった?」
「それがここに」
「いや、私は生粋のキャンベル星人だ」
その男ガルーダはこう語るのだった。
「そうなのだが」
「キャンベル星人」
「そういえば喋り方が少し違う?」
「そうよね」
このことも話すのだった。
「だって。あのガルーダの一人称は余だったけれど」
「このガルーダは私だし」
「そこが違うよね」
「そうよね」
「一体何を言っているのだ」
ガルーダは今度は狐につままれたような顔になっていた。
「この方々は」
「だからな。俺達は地球でだな」
「地球で?」
「アンドロイドのあんたと戦ったんだよ」
「ということは」
ここでガルーダもわかった。
「あれか。オレアナの手によって私のアンドロイドが造られていたのか」
「そういうことね」
ちずるもそれで頷いた。
「とどのつまりは」
「そうか。オレアナらしいな」
それを聞いて納得したガルーダだった。
「私はあの女と過去何度も戦ってきたからな」
「そうだったんですか」
「そんな因縁があったんですか」
「それへの仕返しか」
ガルーダはこう悟った。
「そういうことだな」
「何かオレアナらしいよな」
「そうよね」
「あいつらしいし」
「そういうことするって」
オレアナの性格はである。誰もがよく覚えていた。それを考えると当然の結論だった。
「けれどそのオレアナも死んでるし」
「まさかオリジナルのガルーダがいるとは思わなかったけれど」
「しかも味方だなんて」
「少な
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