第四十五話 キャンベル解放
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ない」
マーグが一同に話す。
「女帝ジャネラは人望はないが狡猾で抜け目のない人物だった」
「けれどズ=ザンバジルは」
「そういうことですね」
「無視しているに等しかった」
そこまでだというのである。
「取るに足らない。小者だ」
「そうですか、それだったら」
「烏合の衆」
「幾ら数が多くても」
「それだったら」
「よし、それならだ」
また言う一矢だった。
「ボアザンの戦い、一気に終わらせるぞ」
「無論そのつもりだ」
大河も言ってきた。
「我々の敵はボアザンだけではないのだからな」
「そうですね、それは」
命が大河のその言葉に頷いた。
「宇宙怪獣やプロトデビルンもいますし」
「それにバジュラもだな」
これはアルトの言葉だ。
「バルマーだって健在だしな」
「そして十三遊星主だ」
凱は彼等も忘れていなかった。
「あの連中とも決着をつけないといけないからな」
「敵はまだまだ多いのは確かね」
命はこのことを結論として述べた。
「だからこの戦いに時間をかける余裕はないわ」
「そういうことだな、よし」
また言う凱だった。
「行くか、ボアザンに」
「何か嫌な予感してきたんだがな」
今言ったのは宙である。
「オルバン大元帥みたいな奴じゃねえか、ズ=ザンバジルって」
「ああ、そんな気がするな」
「そうね」
「確かに」
皆このことには何故か納得できた。
「あれは酷かったけれど」
「今度も何か」
「そんなの?」
「小者っていうし」
「実際に器の小さい男だ」
またこのことを話すマーグだった。
「オルバンのことは私も覚えている」
「あれは酷い奴でしたね」
「全く」
「小者だったしずるいしせこいし」
「もう最低でした」
「同じだな」
マーグの言葉である。
「あの者達はな」
「やっぱりですか」
「同じタイプなんですね、オルバン大元帥と」
「そういうことだ。資質もだ」
マーグは彼の能力についても話す。
「どうということはない」
「やっぱり」
「そういうことなんですか」
「能力も小者なんですね」
「そう思ってくれていい」
また話すマーグだった。
「敵としてはどうということはない」
「それではだ」
ここまで聞いてだ。ブライトが話した。
「また市民が立つな」
「ボアザンの市民がですか」
「彼等が」
「立つ。間違いない」
ブライトは断言さえした。
「そうした者が支配が崩れるとだ。必ず叛乱が起こる」
「革命」
「それですね」
「そういうことだ。革命にもなる」
ブライトは革命についても述べた。
「キャンベル星と同じだ」
「そういえばボアザンって」
「貴族制だったよね」
「確かね」
「それもかなり厳しい」
ボ
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