第四十五話 キャンベル解放
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しきじゃねえ」
またジャネラに告げた。
「俺達の、そしてキャンベル星の人達の願いが篭った攻撃だったんだ」
「何っ!?」
「それがそう簡単なものじゃねえんだよ」
こう言うのである。
「手前なんかにはわからねえだろうがな」
「くっ、戯言を」
「俺の言葉が戯言だったら動ける筈だよな」
「そうね」
ちずるも豹馬のその言葉に頷く。
「けれど今は」
「終わりだ、女帝ジャネラ」
豹馬の今の言葉は引導だった。
「そのまま地獄に落ちろ」
「おのれ、そこまで言うか」
艦橋も炎に包まれてきた。それでもジャネラは諦めない。
まだ動かそうとする。尚もだった。
「ならばその無礼、命をもって」
償わせようとする。しかし。
炎に包まれたのだった。彼女自身もだ。
そうして死んだ。女帝も遂にここで倒れた。
「終わりましたな」
「うむ」
デウスがガルーダの言葉に頷いていた。
「これで完全にだ」
「キャンベル星は解放されました」
ガルーダは感慨を込めて述べた。
「そして次はです」
「次はか」
「このもたらされたものを守りましょう」
こう言うのであった。
「我々が」
「そうだな。そうしよう」
デウスもがルーだのその言葉に頷く。
「我々の手で」
「何があろうとも」
「それじゃあ後は任せていいよな」
豹馬がその彼等に問う。
「これからはな」
「そうさせてもらいたい」
こう豹馬に返すガルーダだった。
「君達によってもたらされた平和だがな」
「いや、それは違うぜ」
「違う?」
「ああ、あんた達が立たないとな」
「そやな」
「その通りばい」
ここで十三と大作も言う。
「わい等もここまで戦えへんかったわ」
「キャンベル星の人達もいたからですばい」
「その通りです」
小介も話す。
「皆さんがいてこそです」
「そうなのですか」
それを聞いてだ。デウスは不思議な顔になった。
「我々は殆ど何もしていないのですが」
「いや、この声ですが」
しかしだった。大文字がここでデウスに話す。
「お聞き下さい」
「むっ!?」
「このキャンベル星の人達の声をです」
聞けばだ。それはかなりのものだった。
「この声こそが証です」
「この声がですか」
「はい、自由と解放を求める声が勝利を掴んだのです」
「そうですよ。皆さんが動かれたからこそ」
ちずるもここで話す。
「私達も戦えました」
「そういうことだよ。だからだよ」
また言う豹馬だった。
「俺達はやれたんだよ」
「わかった。それではだ」
ガルーダがここで頷いてみせた。
「この貰ったもの守らせてもらおう」
「ああ、そうしてくれ」
こうしてだった。キャンベル星の戦いは終わった。ジャネラは倒れその
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ