第四十五話 キャンベル解放
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葉は冷静なものだった。
「このコンバトラーの渾身の技でな!」
「渾身の技だというのか」
「せめて苦しまないようにしてやる」
これは豹馬のせめてもの情けだった。
「喰らえ、超電磁タ、ツ、マ、キーーーーーーーーーーーーッ!!」
「むっ!?」
最初はだ。それだった。コンバトラーから出された凄まじい竜巻がセントマグマを捉えた。それは到底かわしきれるものではなかった。
それを受けてだ。セントマグマは完全に動きを止めた。
「くっ、これは」
「止めだ!それでだ!」
コンバトラーが動いた。変形してだ。
「超電磁スピーーーーーーーーーンッ!!」
その渾身の一撃だった。それを放った。
セントマグマはもう動けなかった。そしてそのセントマグマをコンバトラーが貫いた。豹馬の言葉通りまさに一撃だった。
「ぐっ・・・・・・」
「言ったな、これで終わりだ!」
攻撃を終え変形を戻した豹馬の言葉だ。
「女帝ジャネラ、観念しやがれ!」
「おのれ、わらわはまだ」
しかしだ。ジャネラはまだ諦めていなかった。
そうしてセントマグマを動かそうとする。しかしだった。
「動かぬ!?何故じゃ」
「当たり前だろ」
豹馬はそれを当然だというのだ。
「動かなくてな」
「何っ!?」
「コンバトラーの渾身の攻撃だったんだ」
まず言うのはこのことだった。
「それを受けて無事でいられるか」
「だからだというのか」
「ああ、そうさ」
まさにその通りというのである。
「それを受けて無事でいられる奴なんかいねえ。それにだ」
「それにだというのか」
「ジャネラ、手前は既に敗れていたんだ」
「既にだと」
「俺達には皆がいる」
仲間達がだ。全てがだというのだ。
「しかし手前は一人だ」
「それがどうかしたのか」
「それがもう負けてるってことなんだよ」
「何が言いたいのじゃ」
「言ったままさ。手前は一人で宇宙の支配者になろうとした」
このことを指摘するのだった。
「一人じゃ何もできないんだよ。絶対にな」
「宇宙の支配者は一人。それがどうかしたのか」
「それがわかってないことでもう負けてるんだよ」
言う。だからジャネラはわかっていなかった。
その証拠にだ。こう言うのだった。
「まだだ、まだわらわはじゃ」
「どうするってんだ?」
「貴様等を倒し。そして宇宙を」
「やれるものならやってみな」
豹馬も遂に突き放した。
「動けるんならな」
「動いてみせよう」
こう言いはした。しかしであった。
「むっ!?」
「動けないよな」
豹馬はわかっているかのように言葉を返す。
「やっぱりな」
「何故じゃ、これは」
「超電磁スピンを受けたんだ。当たり前だろう」
「馬鹿な、あれしきの攻撃で」
「あれ
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