第四十五話 キャンベル解放
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ル星からいなくなってしまえ!」
「これがよ」
また告げるミレーヌだった。
「あんたの敵よ。キャンベル星の人達殆ど全てを」
「それがどうしたというのじゃ」
しかしジャネラはそれを言われても平然としていた。
「それがじゃ。どうしたというのじゃ」
「どうしたっていうのかよ」
「そうじゃ。どうしたというのじゃ」
今度はバサラに告げていた。
「民は支配するもの。力でな」
「へっ、こいつはやっぱり何もわかってねえな」
バサラも言い切った。
「俺の歌でどうなるか見せてやるぜ!」
「歌で何ができる」
ジャネラは歌についても理解していなかった。
「それでじゃ。何ができる」
「それは今見せてやるぜ!」
これがバサラの返答だった。そしてだ。
既に戦闘ははじまっていた。一万の親衛隊はロンド=ベルによって既に半数まで減らされていた。その半数に対してだった。
「俺の歌を聴けーーーーーーーーーっ!!」
「!?この歌は」
「何だ?」
親衛隊の者達はだ。その歌を聴いて動きを止めた。
「この歌はまさか」
「我々の歌」
「キャンベル星の歌か」
「ああ、それだ!」
まさにその通りだと言うバサラだった。
「あんた達の歌だ。聴きな!」
「ちょっとバサラ」
ミレーヌがその彼に問うた。
「何でこの歌なの?」
「何でかってか」
「そうよ。何でこの歌なのよ」
「キャンベル星の人達だからだ」
だからだというのである。
「それでだ。それでこの歌だ」
「それでなの」
「この星の人達の昔の歌さ」
「何処で聴いた、その歌は」
レイがそのバサラに問うた。
「一体何時だ」
「さっきな。解放軍の人達にな」
「あの人達から聴いたのか」
「いい歌だったからな。覚えたんだよ」
「何時の間になのよ」
これにはミレーヌも呆気に取られた。
「あんたいつも突拍子もないけれど」
「俺に常識は通用しねえ!」
これは誰もがその通りと頷くことだった。
「だからだ。俺の歌を聴けーーーーーーーーーっ!」
「もう滅茶苦茶ね」
ミレーヌにしてみれば呆れるしかなかった。
「何が何だか」
「しかしだ」
だがここでレイがミレーヌに言う。
「この歌でだ」
「この歌で?」
「明らかに何かが変わろうとしている」
こう言うのだった。
「見ろ、親衛隊の兵士達がだ」
「えっ、嘘」
これにはだ。ミレーヌは驚いた。
親衛隊の将兵達は次々と武器を捨ててだ。解放軍に投降しだしたのだ。
「そうだ、俺達はな」
「キャンベル星人なんだ」
「それ以外の何でもない」
「そうなんだ」
こう口々に言ってであった。
「だからもう」
「この戦いは止めよう」
「キャンベル星人同士で戦っても」
「もう何の意味もないん
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