暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第四十四話 キャンベル星人、立つ
[9/9]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ラを倒すぜ」
「そう簡単にいくと思ってるの?」
「簡単じゃなくてもやってやるんだよ」
 ちずるに対しても言う。
「そうしてキャンベル星に平和を取り戻すんだよ」
「そこまで仰るのですか」
 デウスも今の言葉には息を呑んだ。
「我々の為に」
「こうなりゃ乗りかかった船だ」
 そのデウスに不敵に笑ってもいた。
「やってやるぜ。そして倒してやるぜ!」
「わかりました」
 デウスはその意気を受けて頷いた。
「それでは今から」
「行くぜ!」
 こうしてだった。いよいよキャンベル星に乗り込むのだった。
 その頃ジャネラはだ。既に迎撃態勢を整えていた。
「来るのじゃな」
「はい」
「遂にです」
「わかった」
 部下達に対して悠然と答える。
「それではだ。わらわも出る」
「陛下もですか」
「出陣されるのですか」
「恨み重なるロンド=ベル」
 既に彼女にとってはそうであった。
「ここで倒してくれよう」
「だからですか」
「この戦いには御自身が」
「そしてじゃ」
 さらに言うジャネラであった。
「叛徒共も来ておるな」
「その数二百万です」
「かなりの数ですが」
「その者達もじゃ」
 酷薄な笑みと共に出した言葉だ。
「全てこの手でじゃ」
「成敗されると」
「だからこそですか」
「左様、だからこそ出よう」
 ジャネラはまた言ってみせた。
「わかったな。これで」
「はい、それでは」
「我等も」
「残っている兵を全て出すのじゃ」
 命令は簡潔であった。
「そしてじゃ。勝つのじゃ」
「そして宇宙を」
「ジャネラ様のものに」
「宇宙は誰のものか」
 ジャネラはこのことについても言った。
「答えよ。誰のものか」
「決まっていることです」
「それにつきましては」
 こう答えが返ってきた。
「ジャネラ様のものです」
「それに他なりません」
「そうだ、わらわのものだ」
 こう答えるジャネラだった。
「だからじゃ。叛徒もロンド=ベルの者共もじゃ」
「はい、それでは」
「今より」
「掃討する」
 ジャネラは告げた。
「それでよいな」
「今よりです」
「我等のはじまりです」
 こう話してだ。彼等は戦いに向かうのだった。キャンベル星においても最後の戦いがはじまろうとしていた。ここでもであった。


第四十四話   完


                       2010・8・3        
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ