第四十四話 キャンベル星人、立つ
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「最後の一兵になるまで戦え!」
「若し撤退すればだ」
「その時はだ」
言うまでもない。だが語られた。
「我等全員命はない」
「それはわかっておけ」
「は、はい」
「それではまことに最後の一兵まで」
「そうだ、戦う」
「いいな」
二人はまた部下達に告げた。
「それではだ。一刻も早く態勢を立て直せ!」
「そして勝つ!」
こう叫んでそのうえで戦う。戦いは熾烈なものになった。
だがその中でだ。ロンド=ベルの強さは圧倒的だった。その圧倒的な強さを発揮して五百万の敵を瞬く間に倒していく。
そしてだ。遂にであった。
「くっ、来たか!」
「コンバトラーか!」
「ああ、そうだ!」
豹馬がワルキメデスとダンゲルの兄弟に対して言う。
「ここで決着をつけてやるぜ!」
「くっ、させるか!」
「我等の意地見せてやる!」
二人はそれぞれが乗るグレイドルをコンバトラーに向かわせる。
そしてその二隻で倒そうとする。しかしだ。
「豹馬さん」
「ああ、小介」
「ここはやりますね」
「ああ、あれだ」
こう小介に言うのだった。
「グランダッシャーだ!」
「はい、やりましょう」
「それではやるばい」
大作も言う。
「グランダッシャー、それを」
「ほなや!」
十三も当然いる。
「豹馬、仕掛けるんや!」
「ああ、行けっ!」
光の道が放たれた。それが二隻の戦艦を捉えた。
「!?この光は」
「何だ?我等を捉えたぞ」
「今よ、豹馬!」
今度はちずるが言う。
「やりましょう!」
「ああ、行けコンバトラーブイ!」
豹馬が叫んでだった。今コンバトラーは車両の形になった。
そのうえでその光の道を通りだ。攻撃を浴びせる。
「グランダッシャーーーーーーーーーッ!!」
「!?来た!」
「くっ、逃れられん!」
その攻撃は避けられなかった。そうしてだった。
そのコンバトラーの体当たりが二隻の戦艦を直撃した。それによってだ。
彼等のグレイドルはそれぞれ火を噴いた。その中でだ。
「おのれ、コンバトラーブイ」
「最早これまでか」
「キャンベル星を解放するからな」
豹馬はコンバトラーの姿を元に戻して述べた。
「それを邪魔するならだ。俺達は負けないんだ!」
「キャンベル星に必要だというのか」
「貴様等が」
「そうだ、女帝ジャネラ!」
彼女のことも言ってみせる。
「あいつも倒すぜ!」
「くっ、ジャネラ様」
「申し訳ありません」
その名前を聞いてだ。二人は言うのだった。
「我等、ここで倒れます」
「御武運を」
こう言ってだった。彼等は炎の中に消えたのだ。
これでキャンベル星を前にした戦いは終わった。そうしてだ。
「降下だ」
「そうですね、いよいよ」
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