第四十三話 ただ母星の為に
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けてまずは一呼吸置いた。
「御前の言葉は聞いた」
「はい」
「前から何度も聞いていた」
それだけラブコールを受けているということである。
「そして返答もその都度しているな」
「今度こそ御願いします」
「では言おう」
こほんと咳払いをしてそのうえで、だった。
「私の返答はだ」
「大佐の返答は」
「目を覚ませ!」
言いながらいきなりハンマーで殴る。
「馬鹿も休み休み言え!」
「ちょっと、いきなりハンマーですか!」
「今度こそ息の根を止める!何が私のことで一杯だ!」
「だって事実ですから!」
「事実も何もあるか!」
また殴るカティだった。
「不死身だろうと何だろうと地獄に落としてやる!」
「ちょ、ちょっと大佐!」
「ここは押さえて!」
周りも慌てて彼女を止めに入る。
「大佐御乱心!」
「何とかしろ!」
こんな騒動を起こしながら先に進むのだった。何はともあれキャンベル星解放の戦いは今はじまったばかりであった。だが確実な一歩を踏めた。
第四十三話 完
2010・7・31
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