第四十三話 ただ母星の為に
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
考え過ぎだと思うがね」
「そうですね。ここは信じましょう」
ダバも言ってきた。
「この人達を」
「甘いと思うがな」
「人はできるだけ信じたいですから」
ダバの考えだった。
「ですから。ここは」
「そうか。それでか」
「はい、この人達を信じましょう」
温和な顔で語る。
「ここは出来るだけ」
「そうだな。俺もそうするぜ」
ジュドーはダバに賛成した。
「確かな証拠っていうと困るけれどな」
「いえ」
しかしだった。ここでシーラが言ってきた。
「大丈夫です」
「大丈夫なのですか」
「はい、安心して下さい」
こうカワッセにも述べる。
「この方々の中には邪なものはありません」
「そうですか。それなら」
「はい、それでは」
「そうか。邪なものはないか」
ハマーンはそれを聞いてまずは安心した。
「ならいいがな」
「どうやらジャネラの圧政は相当なものですね」
ロゼはこのことを見ていた。
「次々に軍が来ています」
「キャンベル星人の反乱軍がか」
「ええ、見て」
こうタケルにも話す。するとだった。
確かにだった。次から次に軍が来る。それはかなりの数だ。
「もうこれだけの軍が」
「凄いな、三十万はいるな」
盾人はその軍を見て言った。
「それにまだ来る」
「戦力以上の意味がある」
今言ったのはガスコンだ。
「これはな」
「心か」
弾児はそれだと見抜いた。
「それでか」
「そうだ、それだ」
まさにそれだというガスコンだった。
「キャンベルの戦い、勝てる」
「心が離れては勝てる戦いはありません」
エレは静かな声で述べた。
「ですから。この戦いはおのずと決まっています」
「そうですな。その通りです」
エイブがエレの言葉に応える。
「それでは。我等も」
「はい、進みましょう」
こう促すのだった。
「これから」
「キャンベル星へ」
こうしてだった。ロンド=ベルはキャンベル星人の反乱勢力と合流しながら星に向かう。その途中も解放軍が次々と来ていた。
「何か凄いことになってよな」
「そうだな」
マーグが豹馬の言葉に頷いていた。
「まさかこれ程までとは」
「百万超えるんじゃねえのか?」
「百万を超えるのはいいけれど」
ちずるはそれはいいとした。
「けれどね」
「何だよ、何かあったのかよ」
「二人共声がそっくりだから」
ちずるが今言うのはこのことだった。
「どっちがどっちか。口調でしかわからないけれど」
「そういえばそうだな」
マーグもちずるのその言葉に頷く。
「私と豹馬の声は似ているな」
「そっくりにしか思えないわ」
「自覚はしている」
こう言うのだった。
「というよりかは今した」
「俺もだよ。何かマーグと
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ