第四十二話 因果の海で
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です」
スタリオンもダグラスのその言葉に頷いた。
「それでは休息の後で」
「ボアザンに向かう」
ダグラスはあらためて言った。
「その際だ」
「その際?」
「休息は無理に取らせる」
これはベンへの言葉だ。
「それはいいな」
「わかりました」
「飲んだり騒いだりすることは許さん」
ここを強調するダグラスだった。
「とにかく寝ろ」
「しかし宴会はどうしマスか?」
スワンは少し真剣にこのことを尋ねた。
「恒例のそれは」
「その後だ」
後だというのだった。
「休息の後だ」
「それからデスか」
「とにかく無理にでも休ませることだ」
ダグラスはこのことを強調した。
「これからの為にだ」
「わかりました、それでは」
ベンは敬礼と共にあらためて応えた。
「そうしましょう」
「さて、私もだ」
ダグラスの顔が一気に疲れたものになった。
「休むとしよう」
「お疲れ様でした」
「あの悪ガキ共は絶対に寝かせる」
誰なのかは最早言うまでもなかった。
「一日の戦闘は疲れるからな」
「そうですね。本当に」
応える命もかなりの疲労が見られた。
「それじゃあ今は」
「当直以外は休息を取れ」
具体的な指示だった。
「いいな、すぐにだ」
「はい、戦闘終了」
命がこのことを告げる。
「皆さんゆっくりと休んで下さい」
こうしてバッフ=クラン軍との激しい戦いは終わった。そうして戦士達は今は穏やかな休息に入るのだった。次の戦いに備えて。
第四十二話 完
2010・7・28
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