第四十一話 潜む者達
[4/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
言ってきた。
「私は感じた」
「えっ!?」
「ハマーンさんが」
「そうだ、イデオンのゲージが光った時だ」
まさにその時というのだ。
「第六文明人の意志のようなものをだ」
「それは人の怨念でしょうか」
ナタルは首を傾げながらハマーンに問うた。
「そういったものでしょうか」
「何度も言うが私はまだ二十一だ」
敬語を使ってきたナタルにまずこう告げる。
「それはわかっていてくれ」
「あっ、これは失礼」
「誰も信じてくれないがな」
「そ、それは」
「まあ今はいい」
話がややこしくなるからだった。
「そういったものではなかった」
「といいますと」
「どういったものですか?」
「意志自体は我々と同じようなものだ」
こう全員に話す。
「恨みや憎しみだけに固まったものではなかった」
「しかしあの時のイデは」
それでもカミーユは言う。ニュータイプの中でも傑出した者だけが感じられるものだった。
「凄まじいまでの怒りのエネルギーに満ちていた」
「ということは」
「コスモの怒りにイデが反応した?」
「そういうこと?」
「おそらくそうだな」
クワトロもそれで頷いた。
「そうなっていくな」
「そうですか」
「それに反応して」
「しかしよ」
ここで言うのはモンシアだった。
「あいつの怒りでイデがコントロールできるんなら」
「ああ、そうだな」
「そうなりますね」
ヘイトとアデルもそれに頷く。
「イデの力は戦力として計算できる」
「そうなりますよね」
「いえ、それは」
しかしだった。ここでクスハが言った。
「コスモ君の怒り、いえ」
「いえ!?」
「私達の怒りや憎しみがコントロールできるなら」
「クスハ、ちょっと待ってくれ」
ブリットがそのクスハに問うた。
「それはイデは俺達全体の意志に反応しているってことか?」
「そうよ。そして戦いが続き」
語るクスハの顔が真剣なものになる。
「私達が怒りや憎しみで満たされたら」
「そうだな」
今度がアムロが言ってきた。
「イデはあの時以上の力を発揮するだろう」
「それは・・・・・・」
それを聞いたコウは絶句してしまった。クワトロも言う。
「その力が向けられる先は私達かも知れない」
「そうだな」
バーンが彼の言葉に頷いた。
「ハイパー化と同じだな」
「そうだ、怒りや憎しみはその者自身を滅ぼす」
クワトロが指摘するのはそのことだった。
「バーンは助かったがな」
「私は運がよかった」
バーンは自分でこう言った。
「あの時はまずあのまま死んでいた」
「ジェリルの様にか」
ショウは彼女を思い出した。
「そういうことだな」
「そうなったイデは」
カミーユがここでまた言う。
「人間が制御で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ