第四十一話 潜む者達
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。
ここでだ。カーシャがギジェに対して問うた。
「どう!?」
「どう、とは?」
「自分と同じ星の人間を撃墜した感想は」
「カーシャ!」
「私は生き恥を晒してまでここにいる」
だがギジェはこう言うだけだった。
「今は自分の目的の為に戦うだけだ」
「そうだっていうのね」
「そうだ」
また答えるギジェだった。
「それだけだ」
「・・・・・・わかったわ」
カーシャも今は黙った。そうしてだった。
コスモはイデオンをダラムの機体の前に進ませた。
「姑息な先方が通用するかよ!」
「馬鹿な」
ダラムはそのイデオンを見て驚きの声をあげた。
「ワフト宙域にあってもこれだけのパワーを!?」
「驚いているみたいね」
「そうですね」
ダラムの驚愕はシェリルとロッタにもわかった。
「今のイデオンに」
「はい、間違いなく」
「この様な巨神はだ」
ダラムは狼狽しながら言う。
「この世にあってはならん!」
「行くぞ!」
コスモは突撃する中で叫んだ。
「敵の旗艦を静めれば勝負はつく!」
「死なば諸共ーーーーーーーーーっ!!」
こう叫んでイデオンに特攻する。しかしだった。
「コスモ!」
「ああ、あれだな!」
「そうよ、イデオンガンよ!」
カーシャが告げていた。
「それしかないわ!」
「そうだな。よし!」
イデオンにそのイデオンガンを構えさせた。
「これで!」
「ええ、撃って!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーっ!!」
光が襲った。それでだった。
既に激戦で戦力の殆どを失っていたバッフクラン軍はほぼ消滅した。ダラムもまた。
「馬鹿な・・・・・・」
旗艦もイデオンガンの直撃を受けてしまっていた。
「これだけの戦力を集めても巨神とロゴ=ダウの異星人には勝てぬのか」
「閣下、最早」
「脱出も」
「わかっている」
部下達の言葉にも覚悟を決めた言葉で返す。
「済まない、ハルル」
これが最後の言葉だった。
「私はやはり君に相応しい男では・・・・・・」
こうして炎の中に消えた。戦いはこれで終わった。
「ダラム=ズバ・・・・・・」
ギジェは彼の死を見届けたうえでその名を呟いた。
「これで終わりか」
「バッフクランの旗艦が沈んだな」
バニングも言っていた。
「これでな」
「そうだな。これでまずは終わりだ」
シナプスもそう見ていた。
「バッフクラントはここではな」
「後は宇宙怪獣ですね」
「まだかなりの数がいます」
パサロフとジャクリーンが言ってきた。
「今度はそちらに全力を向けましょう」
「すぐに」
「わかっている。それではだ」
シナプスも二人のことばに頷く。そうしてだった。
今度は宇宙怪獣に
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