第四十話 イデへの心
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ケル君、よく言ってくれた」
「よし、不死身のパトリック様出撃だぜ!」
「撃墜されるなよ」
カティは部下にこう言う。
「何かと危ないのだからな」
「大丈夫ですよ、大佐」
しかしパトリックの返答は能天気なものである。
「今日も大活躍してきますよ」
「全く。どうしていつもこうなのだ」
「とにかくだ」
オズマが言う。
「まだキャラルに多くの市民が残っているぞ」
「そうだよな」
キースがその言葉に頷く。
「とにかく今は戦わないと」
「各機に告ぐ!」
クワトロの言葉だ。
「街を守れ!」
「了解です!」
「それならば」
アポリーとロベルトが応えた。
「ここは市街と」
「そしてソロシップと」
「あの頭痛メカもいる」
アルフレッドは素早く敵のマシンを見ていた。
「用心しろよ」
「そうですね。それじゃあ」
「散開して行くぜ!」
キラとシンが応えてだ、戦いに入った。
そしてだ。市街地ではだ。キッチンとコスモがいた。
「また来たのね」
「キッチン!」
コスモが顔を歪めさせるキッチンに対して告げた。
「生き残った人を連れてソロシップに行くんだ!」
「ソロシップに?」
「そうだ、今すぐに」
こう告げるのである。
「さもないと」
「御免」
しかしだった。キッチンはここでコスモに対して謝罪するのだった。
「そうするべきなんだけれどね」
「じゃあどうして」
「あたしこの星を捨てる訳にはいかないのよ」
「えっ!?」
「だってね」
微笑んでだった。そのうえでの言葉だった。
「キャラルはあたし達の星だから」
「だからか」
「うん、だからね」
それでだというのだった。
「それで。悪いけれどね」
「そうか・・・・・・」
「御免ね、あたし何があっても残るよ」
微笑んでコスモに言うのだった。
「このキャラルにね」
「・・・・・・わかった」
ここまで聞いてだ。コスモは頷いてみせた。
「それならな」
「それなら」
「守ってやるよ」
こうキッチンに対して言うのだった。
「このキャラル!身体を張って守ってやる!」
「コスモ・・・・・・」
「安心してくれ、俺は戦う」
強い声でキッチンに対して告げた。
「それじゃあな」
「御願い・・・・・・」
走り去るコスモへの言葉だった。そして。
激しい戦闘がはじまっていた。ソロシップにも攻撃が加えられる。
「くっ、まだか!」
「まだだ、イデオンもだ!」
「くっ、コスモ!」
攻撃を受ける中でだ。ベスはハタリの言葉を受けながら言っていた。
「早く戻って来い!そしてだ!」
そして中では。
「きゃあっ!」
「怖い・・・・・・」
アーシュラとファードが泣いていた。
「怖いよ・・・・・・」
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