第三十八話 シャピロ急襲
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「是非」
「わかりました。それでは」
こうしてオニクスの存在が明らかになった。しかしであった。
神名は暗い顔でだ。こう話すのだった。
「まさか。そんな」
「そんな?」
「真名がどうして」
俯いてだった。慎悟に言うのである。
「生きていて。また戦うなんて」
「そのことですか」
「そんな筈がないのよ」
暗い顔でまた彼に話した。
「そんな筈が」
「ですが」
「ええ、けれどね」
また言うことになった。
「戦っている」
「何があるのかしら」
また話す彼等だった。そうしてだ。
「一体これから」
「不安になります?」
「ええ」
慎悟にその表情も見せる。
「とても」
「けれどそれでも」
「それでも?」
「戦うのね」
神名への言葉だった。
「あの娘、そして彼も」
「彼もですか」
「もう。戦うことはない筈なのに」
言いながら悲しい顔にもなっていた。
「それが今こうして」
「ああ、ここにいたか」
「いいかしら」
しかしここで皆が来た。
「二人共とりあえず飲もうぜ」
「そして楽しみましょう」
こう話すのだった。
「酒はあるしな」
「御馳走もな」
「スパムバーガー、あるけれど」
セシリーがそれを言ってきた。
「どうかしら」
「スパムバーガーですか」
「それが」
「ええ、二人共食べる?」
それをまた言うのだった。
「他のハンバーガーもあるけれど」
「じゃあそのハンバーガーを今は」
「食べます?」
「何か悩んでたみたいだけれど」
シーブックは二人の顔を見ながら話す。
「それでも、ここはさ」
「食べて飲んで、ですか」
「そうしてなんですね」
「またあらためて考えばいいのよ」
セシリーは微笑んで話した。
「だからね」
「そうだよな。空腹の中で悩んでもな」
「仕方ないしな」
今話したのはシーブックとバーニィだった。
「だからここはな」
「何か食べようぜ」
「勿論ハンバーガー以外にもあるわよ」
今言ったのはセシリーだった。
「だからね」
「ここでいつもならアヤさんがいるんだけれどな」
「それでも今はな」
シーブックとバーニィはこのことにはかなり落胆していた。
「いないからな」
「残念だよな」
「ひょっとしてそれって」
慎悟もわかることだった。
「声の関係ですか?」
「声は重要よ」
「そうですよ」
ここで出て来たのはレフィーナとサリーあった。
「似ているとそれだけでね」
「違うからね」
「御二人一緒ですか?」
「まさか」
慎悟と神名だけではなかった。
「前から思っていたけれど中が同じとか」
「そういうのじゃないですよね」
「一応違うことになっているというか」
「違うから」
二人
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