第三十七話 妖しい笑み
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をつけておるな」
「はい、それはもう」
「忘れていません」
「よきことじゃ。そしてイーグル殿」
「何でしょうか」
童夢のモニターにそのイーグルが出て来た。
「何かあったのですか?」
「いや、そちらで何か手掛かりはあったか?」
ここで問うのはこのことだった。
「それはあったか?」
「今のところはですね」
残念な微笑みと共の言葉だった。
「それは」
「そうか、ないか」
「ただな。面白い星があったぜ」
「一つね」
ジェオとザズもモニターに出て来た。そのうえでの言葉だった。
「それがな」
「この近くの惑星だよ」
「ふむ、左様か」
アスカはここまで聞いて頷いた。
「ではその惑星を調べるとするか」
「はい、今そうしています」
こう話してだ。そのうえで全員でその星を調べる。するとであった。
すぐにだ。バジュラの大軍が出て来たのであった。
「思っていた通りですね」
「そうじゃな」
アスカはイーグルの言葉に頷いた。
「やはり出て来よったわ」
「それでどうされますか?」
「一時撤退じゃ」
そうするというのだった。
「このまま戦っても数が違い過ぎる」
「全滅ですね」
「そうじゃ。じゃから今は撤退じゃ」
冷静に戦力を見極めての言葉だった。
「よいな、それでじゃ」
「はい、それでは」
イーグルもそれに頷いてであった。そのうえで今は戦うよりも前に撤退した。
そしてそのうえで集結してであった。その惑星に向かう。
「よし、それなら今から」
「その惑星に向かって」
「そうして」
こう話してであった。
「バジュラの掃討だな」
「今は」
「こうした巣が幾つもある筈だな」
今言ったのはジェフリーだった。
「この宇宙には」
「幾つもですか」
「あんなのの巣が幾つもって」
「難儀だな」
「確かに」
皆このことには難しい顔になる。
「全く。これは」
「厄介だな」
こう話してであった。全員で向かうのだった。
バジュラとの戦いはまた正念場を迎えようとしていた。そしてそこまたあの男が姿を現わすのだった。己の野心の為に少女を得ようとして。
第三十七話 完
2010・6・14
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