第三十七話 妖しい笑み
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してだ」
宗介も言ってきた。
「それを叩く必要がある」
「はい、後でここに開拓者が来た時の為に」
テッサはその時のことも考えているのである。
「掃討しておきましょう」
「そこまでしなくてもって思わないでもないけれどね」
レミーがふと言った。
「ちょっとね」
「おや、それはまたどういう風の吹き回しだい?」
「急に優しくなったな」
慎吾とキリーがそれを聞いて言う。
「バジュラを倒せとか言うと思ったけれど」
「違うんだな」
「やっぱり生命だしね」
だからだというのである。
「そうそう無闇に絶滅させるのもどうかって思ってね」
「気持ちはわかりますが」
テッサは一応レミーのその考えは汲み取った。
「ですが」
「ですが、なのね」
「はい、生きるか死ぬかですし」
「そうだな。宇宙は思ったより広くないものだ」
テムジンもここで言う。
「それを考えたらな」
「倒すしかあるまい」
「そうだな」
カットナルとケルナグールも頷く。
「やはりここはだ」
「戦争あるのみよ」
「どちらが生き残るをかけた戦争というわけだ」
ブンドルはいつもの様に気取っている。
「それもまた」
「美しい、か」
「お決まりのパターンだな」
今度は慎吾とキリーが言葉を取った。
「まあそれは置いておいてだ」
「やっぱり戦いしかないな」
「そういうことなのね。仕方ないかしら」
レミーもここで頷くのだった。
「こういう状況だと」
「その通りです。バジュラに会話は通じません」
テッサはこの現実を指摘する。
「ですから」
「戦うしかないか」
アルトの顔も険しいものになっていた。
「どちらが生きるか死ぬか、か」
「まあ人類だけってことになるな」
テムジンは今度は軽い調子でアルトに話した。
「ゼントラーディとかメルトランディも入れてだがな」
「それはそうね」
そのメルトランディのミスティが答える。
「あとあのゾヴォークもなのね」
「ああ、ゲストとインスペクター」
「あの人達も」
「バッフクランもそうなる?」
彼等についても話される。
「それにバルマー帝国も」
「バルマーとは会話ができないからなあ」
「確かに」
皆このことも言う。既にバルマー軍は何処かに行ってしまっている。撤退したのだ。
「バランさんなんかできそうなのに」
「今一つそれができないから」
「厄介だよなあ」
「全く」
そのことを話すと困った顔になる。そうしてだった。
そんな話をしてであった。彼等は今度は全員で話す。
「まずは何はともあれバジュラ」
「あの連中ンのこの辺りの巣を探して」
「そうして叩く」
「そうしましょうか」
「さて、それではです」
またテッサが話す。
「まずは敵の巣
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