第三十七話 妖しい笑み
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。
「この俺を」
「疑いはしないわ。ただ」
「ただ?」
「気になっただけよ」
それだけだというのである。
「ただそれだけよ」
「そうか、それだけか」
「わかってくれていたらいいわ。じゃあ私もそろそろ行かないといけないから」
「マネージャーの仕事か」
「その仕事があるから」
だからだというのである。
「今は行かせてもらうわ」
「ではお互いにな」
「また会いましょう」
こう話してだ。お互いに別れるのだった。
そうしてだ。グレイスと別れたブレラは仲間達のところに戻った。そこにはアークエンジェルの面々がいた。当然ながらキラもいる。
「あっ、ブレラさん」
「時間通りですよ」
「丁度今ですよ」
そのキラに続いてサイとミリアリアも言う。
「相変わらず時間に厳しいですね」
「まるで時計そのものみたいに」
「時間は大事にする主義だ」
そうだというのである。
「だからだ」
「そうですか、それでなんですね」
「いつもこうして」
トールとカズイも話す。
「こうしていつも時間通りに」
「動かれているんですね」
「結果としてこれが一番生きやすい」
ブレラはこうも話した。
「やってみるといい」
「そういうものなんですか」
キラはそれを聞いて少し考える顔になった。
「それでなんですね」
「そうだ。しかし」
「しかし?」
「キラ、前から思っていたが」
ブレラはそのキラを見て言うのだった。
「似ているな」
「はい、そうですね」
キラもすぐに応える。
「前から思ってました」
「俺達は何か通じるものがある」
「ええ、本当に」
「それが不思議だ」
「私もクラン大尉と」
「僕は勇さんとだし」
ミリアリアとサイも話す。
「それって取り立てて珍しいとは言えないけれど」
「そうだよなあ」
「しかしいいものだ」
ブレラはそれはいいとした。
「似ている雰囲気の相手がいるとだ」
「はい、本当にそう思います」
キラは微笑んでいた。
「ブレラさんがいてくれて本当に嬉しいです」
「そうそう、声が似ている相手がいると有り難いからね」
サイはこのことも話す。
「ただ」
「ただ?」
「それで?」
トールとカズイがそのサイに問う。
「俺そういう人いないから」
「俺何か最近ロシアがどうとか言われるし」
「そういえばそっくりじゃないの?」
ミリアリアがここでそのカズイに言う。
「何か前から思ってたけれど」
「あっちの世界じゃ背が大きいんだったっけ」
「ディアッカもいなかったか?」
ここでトールはこう話す。
「あと金竜大尉とさ。オズマ少佐に。マオさんやミハイルもいるし」
「何か一杯いない?」
「そうだよね」
ミリアリアとサイも言う。
「あっちの
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