第三十一話 ハイスクール=クイーン
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第三十一話 ハイスクール=クイーン
「ふう」
「美味いな」
「そうね」
皆で話していた。
「この酒はな」
「コーラでカクテルにしてもね」
「いけるんだな」
「ああ、そうだな」
こうそれぞれ話すのだった。
「甘いのが余計にな」
「いいよな」
「甘いお酒って美味しいけれど」
「コーラは余計にね」
こう話をしながらだ。さらに飲んでいくのだった。
そしてだ。コウがここで言う。
「それでさ」
「御前人参酒飲まないんだな」
「人参なんか別にいいだろ」
キースへの言葉はこれだった。
「人参食べなくても別に生きていけるだろ」
「まあそれはそうだけれどな」
「ウラキの人参嫌いは全然変わらないな」
モンシアも呆れていた。
「ったくよお、ちょっとはよ」
「食べろっていうんですか?」
「そうだよ。人参は身体にいいんだぞ」
言いながらその人参酒を飲むモンシアだった。
「それもかなりな」
「わかってますよ。けれどそれでも」
「やれやれ、どうしてもか」
「それも変わりませんね」
ヘイトとアデルもここで言う。
「人参はどうしてもか」
「食べられないし飲めませんか」
「お酒にしてもやっぱり」
実際にだ。目の前の人参酒には手をつけようともしない。
そのうえでだ。今はブラッディマリーを飲んでいた。トマトをだ。
そしてだ。こう言うのである。
「他の野菜や果物は好きだからいいじゃないですか」
「それはそうだがな」
バニングもそれは認めた。
「だがな」
「だが?」
「嫌いな食べ物があるというのは悲しいことだ」
そうだというのであった。
「それだけ美味いものがわからないのだからな」
「だからですか」
「しかし食べられないのなら仕方がない」
こうも言うのだった。
「それはだ」
「はあ」
「まあいい。それでだが」
バニングは氷が入ったグラスの中にバーボンを入れていた。
「まずは飲もう」
「とにかく今はですね」
「酒を」
「飲む時に飲む」
ヘイトとアデルにも言う。
「それがストレス解消の秘訣だ」
「そういうことですね。じゃあ俺も」
モンシアはニコニコとしながら飲んでいる。
「楽しみますか」
「そうですね。そういえば俺達今度は」
「うむ、ある星に向かっている」
彼等に美知島が言ってきた。
「ガリア4にだ」
「確かゼントラーディの人達がいるんですよね」
「そこは」
「そうだ。彼等の軍がいる」
こう一同に話すのだった。
「そこにシェリル=ノームが慰安に行く」
「それで俺達は」
「その護衛ってことですね」
「そういうことになる。これも重要な仕事だ」
こうも話すのだった。
「宜しく頼むぞ」
「ええ、わか
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