第三十一話 ハイスクール=クイーン
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を見てだ。すぐにそこに向かう。
だが直角になっている場所で曲がりきれずに壁に激突する。見事な大穴が開いた。
「うわっ・・・・・・」
「これはまた」
「豪快ね」
普通の生徒達がこれに唖然となる。
「何ていうか」
「あれがシェリル=ノーム」
「パワフルだよなあ」
「全く」
誰もが唖然となる。そしてであった。
シェリルの追撃は続きそれは遂に屋上まで来た。そしてだった。
ショーツを被ったままの生き物は飛んだ。シェリルも跳ぶ。
「甘いわよ!」
こう叫んで、である。そのショーツを捕まえようとする。
そしてそれは成功した。ショーツを手に取った。
だが謎の生き物は何処かに消えていた。シェリルだけだった。
そのまま落ちようとする。咄嗟にスカートを庇う。
「きゃっ!」
「おい!」
だがここでアルトがパイロットスーツで現われた。そうしてだった。
「えっ、アルト?」
「おい、何やってるんだ」
空を飛びながらシェリルをお姫様抱っこしながらの言葉だった。
「何を追ってたんだ」
「ショーツよ」
ありのまま言うシェリルだった。
「それをね」
「ショーツ!?」
「そう、ショーツよ」
それをだというのだ。
「私のショーツを取り戻したのよ」
「何でそれでこんな騒ぎになるんだ」
「だって。あれ脱ぎたてだったのよ」
ありのまま言うにも程があった。
「だからよ」
「御前その言い方は止めろ」
「事実よ」
「御前はありのまま過ぎるんだよ」
少し怒った顔で注意する。
「全く。少しはだな」
「今はいてないし」
「だからもっとオブラートに包め」
声が怒ってきていた。
「全く。恥じらいがな」
「別にいいじゃない。私は私よ」
不敵な笑みでアルトに返す。
「シェリル=ノームよ」
「今それを言う時か?」
「そうよ。まあとにかくね」
「ああ」
「助かったわ。有り難う」
アルトは今気付いたがだ。シェリルはパイロットスーツを着ていない。実は跳躍してショーツを手に取った時にスーツが今までの出鱈目な使い方で故障してだ。地面に落ちてしまったのだ。下ではそのスーツを抱いて泣いていた。
「うう、折角色々チューンアップしたのに」
「修理するしかないな」
「はい・・・・・・」
がっくりとしながらミシェルに応えていた。
そんな状況だった。そうしてだ。
「それでだけれど」
「今度は何だ?」
「これからどうするの?」
自分を抱いたまま空を飛ぶアルトに対して問うた。
「これからだけれど」
「これからか」
「そうよ、これからよ」
それを問うのである。
「一体どうするの?」
「何時までも空を飛んでる訳にはいかないでしょ」
楽しげに笑ってこう問い返す。
「そうでしょ?それ
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