第三十一話 ハイスクール=クイーン
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でどうするの?」
「まずは降りるか」
こう答えたアルトだった。
「それじゃあな」
「ええ、それじゃあね」
そして着地するとだ。すぐにそこにミシェルとルカが来てだ。二人に対して言うのだった。
「よお、丁度よかったな」
「戦闘も終わりました」
「何っ、もうか」
「随分と早いわね」
「旧式のモビルスーツばかりだったしな」
「それに数も少なかったですし」
こうアルトとシェリルに話すのだった。
「だからな。もうな」
「終わりました」
「そうか。そうなのか」
「ああ、それでな」
「今から勝利を祝ってパーティーですけれど」
話はそこに移った。
「どうだい?今から」
「御一緒に」
「そうだな」
アルトがその言葉に応えた。
「じゃあ今からな」
「ああ、行くか」
「そうしますか」
「御前も来るのか?」
「勿論よ」
シェリルも笑ってアルトに答える。
「行かせてもらうわ。御礼は歌よ」
「そうか。じゃあランカも呼んでな」
こんな話をして戦いの後のパーティーに向かうのだった。そしてだ。
その呼ばれたランカがナナセと共にパーティーの場に行く時だ。その時だった。
「あれっ?」
「ランカさん、どうしたんですか?」
「この子戻って来たけれど」
あの緑の生き物がだ。ランカの胸元に飛び込んできたのだ。ランカもその生き物を抱き締める。
「物凄い騒ぎを起こして」
「そうですよね」
「どうして戻って来たのかしら」
「それも謎ですし」
「しかし」
そうしてだった。
「戻って来たのならね」
「それでいいですよね」
「シェリルさんには悪いことしたけれど」
それについては悪いと思ってはいた。
「それでもね」
「後で謝っておきましょう」
「うん」
こうしてだった。二人はシェリルに謝罪した。そんなことでとやかく言うシェリルではなくこの話はあっさりと終わったのであった。
ある場所でだ。ブレラはグレイスと会っていた。そうしてだ。
まずはグレイスが言ってきた。
「それにしても」
「縁だというのか」
「会うことはないと思っていたわ」
思わせぶりな笑みと共の言葉だった。
「二度とね」
「俺もだ」
「そうよね。地球に残ったから」
「しかし会うとはな」
「縁ね。いえ」
「いえ?」
「運命かも知れないわね」
思わせぶりな笑みはそのままだった。
「これはね」
「運命か」
「本来なら会う筈がなかったのに再会した」
こうも話すのだった。
「これは運命ではないかしら」
「そしてその運命をか」
「どう使うかね」
思わせぶりなその笑みに含ませているものがさらに深いものになった。
「果たして」
「一体何を考えている」
「何を?」
「そう、何をだ」
グレ
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