第三十一話 ハイスクール=クイーン
[2/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
りました」
「それじゃあ」
こう返してであった。全員そのガリア4に向かうのだった。
その中でだ。アルト達は自分達が入っているフロンティアの学園の階段のところでだ。弁当を食べながら話をしていた。
「いよいよ明日ですね」
「そうだよな」
ミシェルがルカの言葉に応えていた。
「本当にな」
「そうですね。シェリルさんがガリア4に行って」
「ランカさんはファーストコンサートで」
ナナセもいた。彼女は親友のランカのことを話した。
「何かと凄い日になりそうですね」
「そうですね。ただ」
「ただ?」
「問題はガリアの方ですね」
そちらだというのだ。
「ゼントラーディの人達の中でかなり減った強硬派がまだいまして」
「その連中が問題か」
「はい、どうしてもシェリルさんの歌を聴きたいって言いまして」
「それでなんだな」
「はい、それでなんです」
こう話すのだった。
「シェリルさんが今回」
「厄介な話だな」
「シェリルさんも大変なんですね」
ナナセはその話を聞いて心配する顔で述べた。
「ランカさんも大変ですし。お忙しいでしょうね」
「それじゃあ」
ここでだ。ランカの声が聞こえてきた。
「私今日は休んだ方がよかったのかしら」
「あっ、ランカさん」
「今日はね」
見ればランカも階段に座っていた。そのうえで楽しげに笑っていた。
「それにシェリルさんもいるし」
「えっ!?」
「それ本当ですか!?」
「本当よ」
にこりと笑って答えるランカだった。
「昨日携帯のメール貰ってね」
「げっ、メル友なのか」
「あのシェリル=ノームと」
「そうなの。シェリルさんって凄くいい人よ」
ランカだからこそわかることだった。
「優しくて気がきいて」
「高慢ってイメージあったけれどな」
「実際は違うんでしょうか」
「我儘女だよ」
アルトはむくれて言う。
「あいつはな」
「御前はそう言うんだな」
「シェリルさんには」
「そうだよ、あいつはそんな奴だよ」
また言うアルトだった。
「とにかくな。あいつはな」
「今日から学校に来るのよ」
また言ってきたランカだった。
「ほら、実際に」
「えっ、あれかよ」
「あのリムジンが」
こうしてであった。学園がさらに五月蝿いものになった。
ロンド=ベルの面々も同じ学校に通っている。その彼等がだ。
驚いた顔でだ。そのシェリルを見て言う。
「何てこった」
「シェリル=ノームまでこの学校に来るなんて」
「どういうことなんだ?」
「これってラッキーなのかね」
黒い詰襟を着ているディアッカが言った。制服はかなり自由になっている。
「トップアイドルが転校して来るなんてよ」
「そうじゃねえのか?やっぱり」
「普通に考えたらな」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ