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ネクスト
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難う」

 伊隅とそんな会話を交えながらもヴァルキリーのメンバーがいると言うPXの方に向かう。PXとは簡単に言うと食事を取る場所らしく、今の時刻は昼頃なので、丁度休憩しているメンバーが全員いるとの事。

 ヴァルキリー隊のメンバーは伊隅と俺含め全部で12人となっている。今まで一人で戦場を掛けてきた俺からすれば12人と言う中隊規模の部隊に入ることは中々緊張する。

 香月は基本、俺は単独任務が多いと言っていたが、いつかは伊隅達と共に任務に当たる日が来るだろう。そうなった場合も含め一刻も早く皆との親睦を深めないといけない。

「そんなに緊張する事はない。皆直ぐに受け入れてくれるさ」

「…そうだといいがな」

 そして辿り着いてしまったPX。

 何故人と会うだけでこんなにも緊張しないといけないのか、と自分の心境に疑問を抱きながらも、伊隅の後に続きPXの中へと入る。

 PX内部は食事の受け渡しをするであろうカウンターに食事を取るであろう机が多数。本当にそれだけの部屋だった。

 そのPX内の中を迷うことなく、ある一団に向けて歩いていく伊隅と俺。数を数えてみると10人。恐らくこのメンバーが他のヴァルキリー隊のメンバーなのだろう。確かに速瀬の顔も見える。当然速瀬は俺のと伊隅の方に気づくなり目を大きく開き、大きな音を立てながら席を立ち上がった。

「ああああ!あんた!本当にヴァルキリーに入るの!?」

 と俺の方を指差しながら叫ぶが、その直後、伊隅が速瀬に近づき、その脳天に拳を落とした。

「ったあ!!」

「お前のその態度はどうにかならんのか!すまないシルバ。内のメンバーが早速無礼を」

 そんな二人の様子を何時もの事のように見届けている他のメンバー。…速瀬は何時もあんな感じなのだろう。俺もヴァルキリーに入る以上、早く慣れないといけない。

「そういうのは止めてくれっていっただろう?俺は気にしてないからメンバーを紹介してくれないか?」

「そう言ってくれると助かる。との事だお前ら!各自自己紹介していけ!」

 俺に対する態度は崩しても、部下に対する態度は厳しく。…と言うか伊隅がこの部隊のリーダーなのか。何となく予想はしていたが…納得だな。

 最初に自己紹介を始めたのは以外な事に伊隅に頭を殴られた速瀬。少しばかり涙目になり、頭を擦っているが、俺の方を強く睨んだ後、姿勢を但し自己紹介を始めてくれた。

「速瀬 水月。階級は中尉。ポジションは突撃前衛長。ふん!」

 そんな速瀬に続き、他のメンバーも次々と口を開く。

「涼宮 遙。階級は中尉。ポジションはCP将校。これから宜しくお願いしますね」

「宗像 美冴。階級は中尉。ポジションは迎撃後衛。中々に男前だな」

「風間 祷子。
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