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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
ネクスト
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れない。更には機体制御の上昇効果。ふふ、これは胸が躍るわね!」
確かにこのAMSを改良する事ができれば大きく世界は変わるだろう。それもコジマ粒子とは違い、ほぼデメリットなしにだ。残念ながら技術者ではない俺にそれは不可能だが、この目の前の女性ならできるかもしれない。確証は何処にもないが。
「とまぁネクスト―ACの情報に関してはこんな所だろう。他にも武装やジェネレーター、ブーストに関してもあるが…説明した方がいいか?」
「コジマ粒子とAMSだけ分かってればどうにかなりそうよ。私を誰だと思ってるの?天才よ天才」
…自分で天才と言う人間は信用できないが、先程から隣で黙って俺の話を聞いている白銀に目配せしてみると大丈夫だと言われた。…白銀が言っているのだからこの女性は本当に天才なのだろう。
「と言っても武装やあの機動に関しての情報は後でまとめて出して頂戴。あんたの部屋は既に割り振ってるから、適当にそっちで纏めて頂戴。この部屋に入れるカードキーも渡しておくから」
そう言いながら手渡された一枚のカードキー。取り敢えずそれは胸ポケットに入れておいた。
「あんたは取り敢えず自室の方に向かって着替えた後ヴァルキリーのメンバーと顔合わせしておきなさい。早いに越した事はないでしょ?」
「了解した」
「よろしい。それじゃあちょっと待ってなさい」
香月はそう言うと机の横に置かれてある電話を使い誰かに連絡を取り始める。恐らくは俺の部屋に案内してくれる人間を呼び出しているのだろう。
そしてその数分後、特務室の扉を誰かが叩いた。
「あーそっちに向かわせるから外で待っておいて頂戴!」
香月はそう声に出した後、俺に目で行け、と命令してきた。此処で話す事は話したので、今は香月の命令に従い、部屋を出ることにする。
…最も、俺が何故この世界に来てしまったのか。その根本的問題の原因を聞いていないが。俺の目標は前の世界に帰る事ではあるが、もし変えれなかった場合は既に此方で生きる覚悟はしてある。どうせ向こうの世界で俺が消えようが困る人間はいない。…恐らくはあいつが怒るぐらいだろう。
思わずその場面が脳裏に浮かんでしまい、苦笑がこぼれそうになるが、どうにか堪え、席を立ち上がる。最後に香月に頭を下げてから部屋を出た。
部屋を出た扉の前に立っていたのは一人の女性。赤い髪の毛の美しい女性だ。
「伊隅みちる!階級は大尉です!」
と部屋を出て向かい合った瞬間、敬礼されながらそう言われた。
今いちこういった挨拶に慣れていない俺は一瞬戸惑うが、直ぐに表情を引き締め、此方も慣れないぎこちない動作で敬礼を返す。
「シルバ・アルザークだ。階級は一応少佐だが、別にお前達の上官って訳じゃないん
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