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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第5話 お決まりですよ?
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美少女と認識しておいてくれ」
「はいはい、お世話になっております本当に」
投げ遣りな言葉で受け流す黒ウサギ。
その隣で耀が小首を傾げて問う。
「その外門、って何?」
「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心に近く、同時に強力な力を持つ者達が住んでいるのです。箱庭の都市は上層から下層まで7つの支配層に分かれており、それに伴ってそれぞれを区切る門には数字が与えられています。ちなみに、白夜叉様がおっしゃった3345外門などの4桁の外門ともなれば、名のある修羅神仏が割拠する人外魔境と言っても過言ではありません」
「おんしも、恩人に対して言うな」
苦笑しながら言う白夜叉に慌てて頭を下げる黒ウサギ。
手を振って白夜叉が気にしていないと態度をで示すと、黒ウサギは紙に上空から見た箱庭の略図を描いた。
それは、
「……超巨大タマネギ?」
「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら?」
「いや、次元航行戦艦の駆動炉だろ」
「そうだな。どちらかといえばバームクーヘンだ」
「けど、真ん中ほど高くなっているようだったからタマネギじゃね?」
うん、と頷きあう四人。
その変わった感想にガクリと肩を落とす黒ウサギ。
対照的に、白夜叉はカカと笑いながら二度三度と頷いた。
「ふふ、うまいこと例えるが、私はバームクーヘンに一票だ。その例えなら今いる七桁の外門はバームクーヘンの一番皮の薄い部分にあたるな。更に説明するなら、東西南北の四つの区切りの東側にあたり、外門のすぐ外は“世界の果て”と向かい合う場所になる。あそこはコミュニティに属してはいないものの、強力なギフトを持ったもの達が住んでおるぞ―――その水樹の持ち主などな」
白夜叉は薄く笑って黒ウサギの持つ水樹の苗に視線を向ける。白夜叉が指すのは世界の果てで十六夜が素手で倒した蛇神のことだろう。
「白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」
「知り合いも何も、あれに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年も前の話だがの」
小さな胸を張り、笑う白夜叉。
「へえ、あの蛇に神格を与えたってことは、オマエはあの蛇より強いのか?」
「ふふん、当然だ。私は東側の階層支配者フロアマスターだぞ。この東側の4桁以下にあるコミュニティでは並ぶ者がいない、最強の主催者だからの」
最強の主催者―――その言葉に、十六夜、飛鳥、耀、修也の4人は一斉に瞳を輝かせた。
「そう……ではつまり、貴女のゲームをクリア出来れば、私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティという事になるのかしら?」
「無論、そうなるのう」
「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けた」
4人は剥き出しの闘争心を視線に込めて白夜叉を
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