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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第四話 ギフトゲームですよ?
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「な、何を言い出すんですガルド=ガスパー!?」

 ジンは怒りのあまりテーブルを叩いて抗議するが、ガルドは獰猛な瞳でジンをにらみ返す。

「黙れ、ジン=ラッセル。そもそもテメェが名と旗印を新しく改めていれば最低限の人材はコミュニティに残っていたはずだろうが。それを貴様の我が儘でコミュニティを追い込んでおきながら、どの顔で世界から人材を呼び出した」

「そ、それは……」

「何も知らない相手なら騙し通せるとでも思ったのか? その結果、黒ウサギと同じ苦労を背負わせるってんなら……こっちも箱庭の住人として通さなきゃならねえ仁義はあるぜ」

獣のような鋭い輝きを放つ視線に貫かれ、ジンは僅かに怯む。

 しかし、ガルドの言葉以上に修也達に対する後ろめたさと申し訳なさがジンの胸の中で濁りだす。

「……で、どうですか? レディス&ジェントルメン? 返事はすぐにとは言いません。コミュニティに属さずともあなた達には箱庭で30日間の自由が約束されます。一度、自分達の呼び出したコミュニティと私達『フォレス・ガロ』のコミュニティを視察し、十分に検討してから──」

「結構よ。だって、ジン君のコミュニティで私は間に合っているもの」

 は? と、ジンとガルドは飛鳥の言葉に呆けた。

「春日部さんは今の話をどう思う?」

「別に、どっちでも。私はこの世界に友達を作りに来ただけだから」

「あら意外。じゃあ私が友達一号に立候補してもいいかしら? 私達って正反対だけど、意外に仲良くやっていけそうな気がするの」

「友達1号はムリ」

「あら、なんで?」

「すでに修也が1号だから」

「…そう、じゃあ私は2号かしら?」

「……うん。よろしく」

「にゃ〜、にゃにゃ〜(よかったなお嬢……お嬢にまた新しい友達ができて、ワシも涙が出るほど嬉しいわ)」

 ジンとガルドそっちのけで3人は盛り上がっていた。

 ガルドはそんな中、顔を引きつらせながら咳払いして3人に問う。

「し、失礼ですが、理由をお聞きしても?」

「だから、間に合ってるのよ。春日部さんは友達を作りにきただけだから、ジン君でもガルドさんでもどっちでも構わない。そうよね?」

「うん」

「し、しかし……そちらのジェントルメンは──」

「俺はジン達がそうして欲しいっていうなら喜んで加入する。元々俺らはジンたちに呼ばれたんだ、それにお前が言ったことがホントなら尚更入りたくなった。礼を言うぜ」

「なっ……」

「そして私、久遠飛鳥は──裕福だった家も、約束された将来も、おおよそ人が望みうる人生全てを支払って、この箱庭に来たのよ。それを小さな小さな一地域を支配しているだけの組織の末端として迎え入れてやる、などと慇懃無礼に言わ
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