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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
AC―ストレイド
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「黙ってないで答えな「速瀬」香月副指令!?」

 状況が悪化して来た所で丁度現れた女性。…名前は香月と言うのか。香月夕呼。副指令と言う事はかなり偉い人間だったのか…ある程度予想はしていたが。

 それにしても組んでいたようなタイミングだな。本当にこうなる事を予想していたとしてか思えない。

「あー堅苦しいのはいらないわ。それで、こいつだけど…こいつは今日からあんた達の仲間よ。つまり今日からこいつはヴァルキリー部隊の人間よ」

「え、ええ!?」

 香月の言葉に速瀬と呼ばれた女性は声をあげる。ヴァルキリー部隊…か。まさかいきなり部隊の中に入れられるとは思ってなかった。今まで一人での行動しかなかった為に不安しかない。連携に関しても人間関係に関しても、だ。何よりこの目の前の速瀬と言う女性は少し苦手かもしれない。

「階級は少佐。階級はあんた達より上だからね?言動には気を付けなさい。…まぁ仲間と言ってもこいつは特別だから単独での特殊な任務に付くことが多いけどね。一応形ではヴァルキリー部隊の一員だから、仲良くやんなさいよ」

「し、少佐…」

 …俺はいまいち少佐と言う階級がどれほど高いのか理解出来ないが、速瀬の反応を見る限りそれなりに高い地位なのだろう。香月も嬉しい事をしてくれる。地位が低いと何も出来ないからな。ある程度の地位は欲しかった。

「ま、簡単な自己紹介はここまで。また後で他のメンバーにも紹介するから、その時詳しく話してあげるわ。こいつは借りてくわよ〜」

 香月はそう言うと速瀬の返事を聞くことなく、来た道を引き返していく。

 俺も最後に速瀬の方に視線を送り、何を言う訳でもなく、香月の後を付いていく。

 あれが俺の仲間、か。うまくやってけるだろうか…。…今考えても仕方がない。なるようになるか。





 
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