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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
AC―ストレイド
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心して任せていいだろう。…あわよくばコジマ粒子、又はそれに近いエネルギーを見つけてくれると嬉しいのだが。まぁコジマ粒子はジェネレーターから生成されているので、見つける必要もないのか。肝心なジェネレーターの技術さえ理解してくれたら問題ない。
「そうしてくれ。こいつの技術が使える事を願うよ。…それで、こいつはどうすればいい?今すぐにでも基地に運べるのか?」
「そうね…私の関係上新型で通るとは思うけど…まぁそこら辺は私に任せなさい。あんたはこの機体を格納庫の方に運んでくれるだけでいいわ」
「了解した」
――――――――――
基地内にいる人々の視線に晒されながらもストレイドを格納庫へと無事運ぶことが出来た。しかし、ストレイドから降りた後の視線が気になって仕方がなかった。当たり前と言えばそれは終わりなのだが…やはり新型の機体、といわれれば誰しも興味が沸くだろう。それにおれ自身の格好にも問題がある。この世界で戦術機に乗るに辺り先程白銀が来ていた強化装備、と言われる物を着るらしいのだが、俺はその強化装備を着ていない。一応それに近い装備は来ているのだが、見た目が全然違うのだ。となれば、当然俺は機体と共に視線を集めてしまう訳だ。
どうにか人目の居ない所に行くか…と思った矢先、一人の少女と目が合ってしまう。水色の髪の毛を後ろで束ねた気が強そうな女性。その女性は強化装備を着ている為、出る所がかなり強調されているため、俺も少しばかり目のやり場に困る。
「ねえ、あの機体何?」
何か言われる前にこの場を去ろう、と思ったのだが、それを実行に移す前に目の前に現れた女性に声を掛けられてしまう。
…返事をしていいものなのだろうか?
俺の身分がはっきりしていない以上、他人との接触は極力控えなければならないと思うのだが…当たり障りのない返事ならば問題ないだろう。
自分でそう判断した俺は適当に返事を返す。
「あれは見ての通り新型だ。俺はそのパイロット」
短く簡潔に返事を返した俺は女性と目を合わせる事はせず、その横を通り過ぎようとするが、そんな俺に回り込むかのように先回りされてしまう。…なんなんだこの女は。そう思わずにはいられない状況である。
「そんな話聞いた事もないんだけど!あんた所属は何処よ?」
段々と不味い雰囲気になってきた。
目の前の女性は気が短いのか、イラついているのが目に見て分かる。それに声量が大きいために、周りに居る人間の視線も更に集めてくれている。迷惑極まりない。
だがこの状況は俺にとってかなり苦しい。あの女性からは格納庫に運んでとしか言われてない為に、ストレイドの事に関しての設定は何も作っていないのだ。…こうなる事は分かっていただろうに。まさかわざとこうしたのか?
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