第二章 A's編
第二十九話 『敗北』
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《…はぁー、もう! 分かったわ! それならさっさと撃ち抜きなさい。その間、敵の相手は私達が引き付けるから。みんな、それでいいわね?》
《うん!》《はい!》《おー!》
《だけどそれ撃ったらすぐにアースラの医務室送りだから覚悟しておきなさい!
それに今日は私が夕食当番なんだから食べられないなんて言ったら罰ゲームを与えるからね!?》
《は、はい…!》
シホは思念通話だというのに盛大に溜息をついてなのはの魔法使用を許可した。ついでにお家事情も言う辺りシホらしい。
《…というわけ。フェイト、連携してシグナムと対峙するわよ。あなたは遠距離から私の指示した時にフォトン・ランサーで牽制して! その隙に大技を叩き込む!》
《うん、分かった!》
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・シュバインオーグ
…さて、それじゃ時間稼ぎといきますか。
シグナムは少し動きが鈍くなっていることから消耗していることは確かだし。
「くっ…ザフィーラから聞いていたがまさか本当に武器すべてを爆弾に変えるとは。厄介だな…」
「その割には表情が笑っているように見えるのは私の気のせい…?」
「なに、今まで様々な敵と相対してきたがここまで緊張する戦いは久しぶりだ。お前という難敵ということも含めてな。
それゆえに心踊る。久々に高揚とした気分にさせられる。もっとお前と剣を交えたいと、な」
「やっぱりバトルジャンキー様々ね…でも、シグナムのそういう性格は嫌いじゃないわ。それならもう少しだけつき合わせて貰いましょうか。フェイト、いくわよ!」
「今度は二人がかりか…何か策を立てている様だが、ヴォルケンリッターの将である私がすべて叩き潰してくれよう!」
「それならお構いなく!」
私はそこからすぐに夫婦剣を手にしてシグナムに接近する。
打ち合いながらも、
「しかし、シュバインオーグ。お前はその技術をどうやって見につけた?
確かにテスタロッサに比べればお前の言うとおり確かに才能はない。
だがそれゆえにお前の振るう剣筋は生半可な努力では見につくものではない。
お前の過去に一体なにがあった…? お前の師などもいたのだろう?」
「なにかって。そうね、特別…か、どうかは分からないけど色々あったことは確かね。
そもそも私に剣の師は確かにいたけど、私とは相性が悪かったからあまり馴染まなかった。
しいていえば、ある男の模倣をしているといった事が正しいわね。
その男も私のように才はまったくなかったけど、それを覆すほどのものがあった。
ただ、私はそいつに追いつきたいが為にずっと努力してきただけよ」
「ほう…お前以外にそんな奴がいるのか」
「まぁね…。それより戦闘に集中しないとその首、いつか飛んでるわよ?」
「くくっ、
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