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魔法科高校の神童生
Episode4:入学式
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からず奇異の眼差しを向けてくる周囲に頭を下げることとなった。




☆★☆★                  




「くそ……あのド三流記者め…!」

「あの、九十九さん?」

「ん?ああ、なんでもないよ」

 疑問の声を上げる、俺にサインを求めてきた女の子『光井ほのか』さんに返答する俺の頭の中にあるのは、とある記者への百通りの呪詛だった。

 先々月くらいに、何故か俺の所在を掴んできた自らを『魔法記者』と名乗る謎の人物(本名、住所、容姿すら不明。分かったのは背の高い男だということだけだった)。
 余りにも熱いその勢いに流されて色々質問に答えてしまったが最後。奴は俺の制止も聞かず、耳障りな高笑いをしながら立ち去っていた。
 その翌日の雑誌の紙面には、大々的に俺の名前が載っていた。更に、詳細なプライベートギリギリの線までもが、懇切丁寧に。
 すぐさま、俺は雑誌社に問い合わせたため、翌週からは俺のことは載らなくなったが、連載まで考えていたらしい。それが、俺の知っていることだった。
 しかし、もう一人の女の子、『北山雫』さんの話しによれば、一週間空けた隔月で連載していたらしい。
 一瞬、本気でその雑誌社の本社を潰してやろうかとも考えたが、後々面倒なことになるのは目に見えていたため、渋々大人しく、諦めることにした。
 しかし、肝心な一番秘密なところはバレていない(そもそも言っていないのだが)みたいだから、百歩。いや万歩譲って良しとしよう。

「……………」

 現在は、入学式の真っ最中。新入生総代である『司波深雪』さんの答辞。そう、『司波』深雪。さっき友達になった『司波達也』の妹か姉であることは、サイオンを見なくても明々白々だった。
 それにしても、結構プライドのお高い方々をピリピリさせるような言葉を使っていらっしゃる。しかしまあ、彼女の美貌に我を忘れてそれどころじゃない人たち(男女問わず)が約8割くらいいるから、誰かが爆発か暴走するなんてことはなかったけど。




☆★☆★                 




 そして現在、クラスを確認するための窓口審査が終わって。俺とほのか、雫は適当に人ごみに流されている状態だった。

「九十九さん、何組でした?」

 興奮を隠し切れないようにほのかが聞いてきた(敬語や『さん』付けは禁止されてしまった)。それに対して、俺はあまりの一の多さにやや吐き気を覚えながらカードを覗き込んだ。

「俺は…B組だね」

「ああー……私はA組です」

「私も、A組」

 極端に落胆したほのかと、まるで無表情な雫。この二人、性格的にもいいコンビなんじゃないかな。
 感情表現の激しい子と、感情の起伏が余りない子。二人合わせれば丁度
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