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西部の娘
第一幕その五
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は?」
 ランスはその男の顔を見てアッシュビーに尋ねた。
「あの盗賊共の一人さ。この辺りをうろうろしていたんで怪しいと思って問い質したらボロを出しやがった」
 床に転がされた男は震えて縮こまっている。
「ほう、それは間抜けな奴だな」
 ランスはそれを聞いて笑った。
「まあだから捕まったんだろうがな」
 そう言いながら男に近寄った。
「おい」
 ランスは彼に対して問うた。
「名前は何というんだ?」
「カストロです」
 男は震える声で言った。
「あの盗賊共の一味だな」
「はい」
 カストロはそこでジョンソンがいることに気が付いた。
「あ・・・・・・」
 ジョンソンは彼にそっと目配せした。カストロはそれに対し目で頷いた。
「ところで」
 ランスはまだ尋ねようとする。
「御前達のアジトを聞きたいのだがな」
「それは・・・・・・」
「知らない筈がないな」
 ランスは少し凄んで言った。
「はい・・・・・・」
 カストロは顔を俯けて答えた。どうもあまり気は強くないらしい。

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