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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第3話 ご対面ですよ?
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すがね。これはマジですげえんですよ。南区画の幻獣王格や北区画の悪鬼羅刹が認め、箱庭上層に食い込むコミュニティだったというのは嫉妬を通り越して尊敬してやってもいいぐらいにすごいのです。まあ、先代は、ですが」

「…………」

「人間の立ち上げたコミュニティではまさに快挙とも言える数々の栄華を築いたコミュニティはしかし! 彼らは敵に回してはいけないものに目をつけられた。そして彼らはギフトゲームに参加させられ、たった一夜で滅ぼされた。『ギフトゲーム』が支配するこの箱庭の世界、最悪の天災によって」

「天災?」

「そんなすごいコミュニティがたかが自然災害で壊れるとは思えねえけど……」

「いえいえ。天災と言っても自然のものではありません。が、しかしそれは決して比喩にあらず。彼らは箱庭で唯一最大にして最悪の天災……俗に魔王と呼ばれる者達です」

 それからガルドは魔王という存在がどういうものなのかを説明した。

「なるほどね。大体理解したわ。つまり、魔王というのはこの世界で特権階級を振り回す神様etc.を指し、ジン君のコミュニティは彼らの玩具として潰された。そういうこと?」

「そうですレディ。神仏というのは古来、生意気な人間が大好きですから。愛しすぎた挙句に使い物にならなくなることはよくあることなんですよ」

 ガルドはカフェテラスの椅子の上で大きく手を広げて皮肉そうに笑う。

「名も、旗印も、主力陣の全てを失い、残ったのは棒来な居住区画の土地だけ。もしもこの時に新たなコミュニティを結成していたなら、前コミュニティは有終の美を飾っていたんでしょうね。今や名誉も誇りも失墜した名も無きコミュニティのひとつでしかありません」

「…………」

「そもそも考えてもみてくださいよ。名乗ることを禁じられたコミュニティに、一体どんな活動ができます? 主催者ですか? しかし名も無き組織など信用されません。ではギフトゲームの参加者ですか? まあ、それなら可能でしょう。では優秀なギフトを持つ人材が名誉も誇りも失墜させたコミュニティに集まるのでしょうか?」

「そうね……誰も加入したいとは思わないでしょう」

「そう。彼は出来もしない夢を掲げて過去の栄華に縋る恥知らずな亡霊でしかないのですよ」

 タキシードが破れそうなくらい手を広げ、品のない、豪快な笑顔でジンとコミュニティを笑う。

「もっと言えばですね。彼はコミュニティのリーダーとは名ばかりで殆どリーダーとして活動はしてません。コミュニティの再建を掲げてはいますが、その実態は黒ウサギにコミュニティを支えてもらうだけの寄生虫」

「…………」

「私は本当に黒ウサギの彼女が不憫でなりません。ウサギと言えば『箱庭の貴族』と呼ばれるほど強力なギフトを持ち、何処のコミ
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