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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第3話 ご対面ですよ?
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やかで、鋭いものだった。その様子を見ていたガルドはここぞとばかりに含みのある笑顔と上品ぶった声音で話しかけた。
「ジェントルメン、あなたの言う通りだ。コミュニティの長として新たな同士に箱庭の世界のルールを教えるのは当然の義務。しかし、彼はそれをしたがらないでしょう。あなたがよろしければ、『フォレス・ガロ』のリーダーであるこの私が、コミュニティの重要性と小僧──ではない、ジン=ラッセル率いる『ノーネーム』のコミュニティを客観的に説明させていただきますが」
「……そうか。じゃあ頼もう」
「承りました。まず、コミュニティは読んで字のごとく複数名で作られる組織の総称です。受け取り方は種によっても違うでしょう。人間はその大小で家族とも国ともコミュニティを言い換えますし、幻獣は群れとも言い換えられる」
「それぐらいはわかるわ」
飛鳥が言う
「はい、確認までに。そしてコミュニティは活動する上で箱庭に名と旗印を申告しなければなりません。特に旗印はコミュニティの縄張りを示しています。もし自分のコミュニティを大きくしたいと望むのであれば、あの旗印のコミュニティに両者合意で『ギフトゲーム』を仕掛ければいいのです。私のコミュニティは実際にそうして大きくなりましたから」
自慢げに語るガルドはピチピチのタキシードに刻まれた旗印を指差した。
そこにあったのはこの辺りの商店や建造物にも同様に飾られていた紋章だった。
「その紋様が縄張りを示すというのなら……この辺りはあなた達のコミュニティが支配してると考えていいのかしら?」
「ええ。残念なことにこの店のコミュニティは南区画に本拠があるために手出しはできませんが、この2105380外門付近で活動可能な中流コミュニティは全て私の支配下にあります。残すは本拠が他区か上層にあるコミュニティと……奪うに値しない名も無きコミュニティくらいですね」
くっくっく、と嫌味を込めた笑いを浮かべるガルド。対照的にジンは顔を背けたままローブを握りしめる。
「さて、ここからがレディ達のコミュニティの問題。実はあなた達の所属するコミュニティは……数年前まで、この東区画最大手のコミュニティでした」
「あら、以外ね」
「とはいえ、当時のリーダーは別人でしたけどね。ジン君とは比べようもない優秀な男だったそうですよ。ギフトゲームにおける戦績で人類最高の記録を持っていた、東区画最恐のコミュニティだったそうですから」
ガルドが一転してつまらなそうな口調で語る。まあ、現状この付近で最大手のコミュニティを保持している彼からすれば心底どうでもいいことなのだろう。
「彼は東西南北に別れたこの箱庭で、東の他に南北の主軸コミュニティとも親交が深かった。いやホント、私はジンの事は毛嫌いしてま
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