暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン VIRUS
日常
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
が底まで目立った傷などがないヘッドギア、ナーヴギアだった。それを見た和人は疑問符を浮かべる。

「それがどうしたんだよ。もしかしてSAOの中に手がかりがあるって言うのか?それは絶対にない。俺は何度も、もう一度あの世界に行こうとしたが無理だったぞ」

 和人の言葉に首を振る。

「大事なのは、この中に入ってる奴だ。俺を蝕んだあいつら」

 そう言うと和人は、はっと何かに気がついたように驚く。

「まさか、ウィルスの仕業なのか」

 和人は言うと優は首を振る。

「いや、この中に入っている一人が言ってた言葉が気になるんだよ。『お姉ちゃんとは次の世界で会えるよ。大事な人を助けに行くんだったらね』って言われたんだ。大事な人は多分ユキだろう。だけど、あいつの言うお姉ちゃんってのがよくわからん」

「そんなことを言われたのか。それなら次の世界?次の世界っていうのはこの現実世界か?それだったら、もう会うことになるから違うのか?」

「わからん。まあ、急ぐことはないだろ。少しずつ情報を集めたりしてアスナたちが目を覚ますのを待とう」

 そう言って優は和人の部屋を出て行く。そして、和人の部屋の扉に背を預け、呟いた。

「ああは言ったものの、俺自体はそんなに待てねえよ」

 優は拳を硬く握って今の感情を抑えた。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ