第三十話 ファーストアタック
[1/10]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第三十話 ファーストアタック
その日はシェリルのコンサートだった。
「おっ、招待状来てるぜ」
「そうね」
百枚単位でロンド=ベルに来ていた。
「凄いな、是非にって」
「来てくれって言ってますよ」
ミシェルとルカが弾んだ声で言う。
「どうする?皆それで」
「行きますか?」
「いや、俺はいい」
最初に言ったのはオズマだった。
「そういうのは好きじゃない」
「そういえばそうですよね」
「少佐ってそうしたコンサートとかは」
「アイドルは趣味じゃない」
そうだというのである。
「だからだ。当直に入らせてもらう」
「わかりました。じゃあ」
「僕達は」
「俺もだな」
アルトもだというのである。
「当直をやらせてもらうな」
「そうか、御前もか」
「残るんですね」
「どうもな」
流石にシェリルとのことは言うことはできなかったのであった。
「だからな」
「よくわからないけれどな」
「残られるんでしたらそれで」
これで話が終わった。そうしてであった。
殆どのメンバーが出ることになった。当直は僅かであった。
「残ったのはおっさんと変わり者ばかりか?」
「そうみたいだな」
皆大型バスに乗り込みながらコンサート会場に向かっていた。
「残ったのっていったら」
「アムロさんとかちょっとヤングじゃない人と」
「機械な人達と」
ボルフォッグやテムジンといった面々である。
「それに他は」
「隔離されてる人達だけか」
「彼等は今絶対安静です」
アズラエルがここで言う。
「全く。薬を投与しなくてもあれですか」
「酒飲んで大暴れして」
「また営倉行きか」
「あれには呆れたし」
オルガ、クロト、シャニは酒癖も悪かった。
「いきなり車乗って二百キロで一晩かっとばすなんて」
「何考えてるんだか」
「本当よね」
そんな話をしながらコンサート会場に向かってだ。シェリルのステージを見る。
そこにはランカもいた。ロンド=ベルの言葉を聞いてすぐに声をかけてきた。
「あっ、来られてたんですね」
「おお、ランカちゃん」
「来てたんだ」
「最近有名になってきたみたいだね」
「いえ、まだまだですよ」
少し謙遜して言うランカだった。
「私なんか全然」
「そうなの?」
「結構売れてますよね」
「そうですよね」
こうランカに告げる彼等だった。
「CDもヒットチャートに出て来たし」
「スポットライトにも選ばれて」
「そうそう」
「それでもシェリルさんと比べれば」
そのシェリルはまだステージにいない。
「ですから」
「まあランカちゃんはランカちゃんで頑張ればいいし」
「そうよね」
そんな話をしてだった。皆ではじまるのを見ていた
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ