第三十話 ファーストアタック
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の敵のことを問うのだった。
「今の敵は」
「はい、確か」
「そういう名前でした」
「そのバジュラにもだ」
名前を確認したうえでの言葉だった。
「兵を向けるのだ」
「ロンド=ベルだけでなくですか」
「彼等にも」
「そうだ、そうする」
こう言うのだった。
「いいな、それではだ」
「はい、では」
「今は」
「そうしろ。では戦力を二つに分ける」
こうして彼等は兵を左右に分けた。そのうえで戦う。そしてであった。
戦いは激しさを増してきていた。それこそがだった。
「よし、来た!」
「これこそがな!」
「燃えてきたぜ!」
ロンド=ベルの熱い面々がバーストしてきた。
「いっちょ派手にいくか!」
「音楽もかかってるしな」
「ああ、シェリルちゃんのな」
「シェリルのか」
アルトがその言葉に反応を見せた。
「あいつのか」
「ああ、だからやるぜ!」
「もう派手にな!」
「叩き潰してやるか!」
こうしてだった。両軍に攻撃をはじめた。
火麻もだ。楽しそうに言う。
「潰せ!やれ!」
最早指揮の言葉ではなかった。
「両方共だ、いいな!」
「両方共だね」
「まずはバジュラだな」
敵の優先順位はつけていた。しっかりとだ」
「いいな、奴等からだ」
「ああ、わかったよ」
ルネは微笑んで彼の言葉に応えた。そのうえでこう言うのだった。
「やっぱりね」
「何だってんだ?」
「あんたはそうじゃないとね」
こう言うのである。
「派手にやらないとね」
「俺らしくねえっていうのか」
「ああ、そういうことだよ」
彼が言いたいのはそういうことだった。
「あんたはね」
「よし、それならだ!」
ルネの言葉にさらに波に乗るのだった。
「もっとやってやるか!」
「ああ、行くか!」
凱も言う。
「まずはバジュラだ!」
ロンド=ベルはバジュラを優先的に攻撃していた。その中でだ。アルトも攻撃に加わっていた。そのコクピットの中には。
「何だ、御前もかよ」
「先輩もでしか」
「ああ、そうさ」
憮然とした顔でミシェルとルカにも答える。
「悪いか?」
「いや、別にな」
「たまたまとは思いますけれどね」
「だがな」
「そうですよね」
そして二人でも話をするのだった。
「素直じゃないものだ」
「先輩ってそういうところありますからね」
「何が言いたい」
アルトの顔はさらに憮然としたものになった。
「全く。何なんだ」
「まあ気にするな」
「そうですよ」
しかし二人はこう冷静にアルトに返してだった。
「それよりもな」
「何か出て来ましたよ、バジュラから」
見るとだ。かなり巨大な戦艦がバジュラの軍にいた。そうしてだ。
それがロンド=ベルの方に向かって来
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