第二十八話 ギシン星での戦い
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」
また言うマーグだった。
「戦略的にはお互いに争ってくれてもいいが」
「それもいいですけれどね」
「けれど今は」
「もう戦うしかないしな」
「ここまで来たら」
それはもうないというのだった。それでだった。
彼等はそのままギシン星に向かう。しかしあった。
ギシン星周辺の宙域には誰もいなかった。そう、誰もいなかったのだ。
「あれっ!?」
「いない!?」
「どういうこと!?」
皆このことにまずは唖然となった。
「まさか逃げたとか」
「いや、それはないだろ」
「流石に」
撤退の可能性はすぐに否定された。
「じゃあ一体」
「何処に?」
「敵は」
「惑星にいるみたいデス」
スワンが報告する。
「どうやら」
「じゃあ惑星での戦い?」
「まさか」
「いえ、そのまさかの様です」
今度はスタリオンが言ってきた。
「彼等はそれを望んでいるようです」
「そこまで戦力がないとか?」
「まさか」
「まだかなりある筈だよな」
「ええ」
それも考えられなかった。
「それで何でなんだ?」
「惑星での戦いなんて」
「ズールは何を考えてるんだ」
「それはわからないが」
それでもであった。
「行くか、それなら」
「ええ、そうね」
「それならそれで」
しかし決断は必要だった。そうしてだった。
「全軍いいか」
「はい」
「降下ですね」
このことをお互いに確認し合う。
「今から」
「行きますか」
「ただしね」
ここで言ったのはルネだった。
「絶対に何かあるよ」
「そうよね」
「この場合は常にですね」
光竜と闇竜が彼女の言葉に応える。
「それならここは」
「慎重にですか」
「警戒するけれど派手にいくよ」
そうするというのだった。
「虎穴に入らずばっていうじゃないか」
「そうするの」
「ここは」
「ええ、そうよ」
また言うルネだった。
「降下、周りに気をつけてね」
「はあい」
「わかりました」
「では諸君!」
大河が命じる。
「総員降下に移る!」
「了解!」
「殴り込みだぜ!」
こうして全軍で降下する。その場所は市街地だった。そこはだ。
「この星の首都ですね」
「そうか、ここがか」
「はい、ここです」
ロゼがマーグに答える。
「早速いい場所に着きましたね」
「そうだな。それではだ」
「来たよ!」
ヒメがここで叫ぶ。
「敵がもう来たよ!」
「ああ、四方八方からな!」
「もう待っていたって感じね」
勇とカナンが言う。
「それならすぐに」
「ここはもう」
「面白い、派手に暴れてやるか!」
「ジョナサン、派手にやるのはいいが」
シラーがジョナサンに対して言ってきた。
「わかっているな」
「あ
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