暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第二十六話 暗黒の皇帝
[11/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いから。どうしようもないわね」
「あのな、俺はこう見えても手造りで円盤作られてるんだよ」
「ああ、あのUFOね」
「どうだ。凄いだよ」
「全然凄くないわよ」
 また言い返すアスカだった。
「あんなのあたしだって作られるわよ」
「無理だな」
「いいえ、出来るわ」
「手前には絶対無理だ」
 まだ言う甲児だった。
「それはな」
「ふん、何時か絶対に造ってやるわよ」
 そんな話をしながら全員でそのズールを見ていた。彼は言うのだった。
「先程倒したのは私の影だ」
「影だったというのか」
「あれだけの強さの相手が」
「そうだ、私の影だ」
 また言うのだった。
「それに過ぎない。私を本当に倒したければだ」
「へっ、言われなくてもな!」
「今からギシン星に出向いてやるからな!」
「その時にその首貰うさ」
 ケーンとタップ、ライトの言葉だ。
「いいな、それでだ!」
「その首洗っていやがれ!」
「この戦いで御前の戦力もかなり減ったしな」
「生憎だが戦力はまだある」
 ズールはライトの言葉に応える形になっていた。
「我が軍にはだ」
「えっ、まだかよ」
「あれだけ倒してもまだかよ」
「また戦力があるのか」
 ケーン、タップ、ライトは彼の今の言葉に驚きの声をあげた。
「糞っ、どうやらこの軍隊もよ!」
「数だけは本当に凄いな!」
「銀河辺境方面軍と同じか」
 今度は忌々しげに言う三人だった。そうしてだ。
 ズールはだ。ここで言うのだった。
「ではギシン星に来るのだな」
「言われなくとも」
 タケルの声だった。
「そこに行き貴様を」
「ふふふ、そしてマーズよ」
「何だ!?」
「貴様の身体だが」
 彼への言葉だった。
「わかっているな」
「反陽子爆弾か」
「そうだ、貴様からそれを取り除きたければだ」
「貴様を倒すしかないんだな」
「その通りだ。ならば来るのだ」
 また言ってみせるズールだった。
「貴様の命は私が持っているのだからな」
「くっ!」
「待て、マーズ」
 マーグは激昂しようとする弟を宥めた。そのうえでだった。
 ズールに向き直ってだ。そうして問うのだった。
「今はだ」
「追うべきじゃないっていうのかい」
「そうだ」
 まさにその通りだというのだ。
「ここはだ」
「罠がある!?」
「充分考えられることだ」
 それを警戒してのことだというのだ。
「それにだ。おそらく本体は今はいない」
「そうですね、それは間違いありません」
 ロゼもここで言った。
「ここで影を出してきたということは」
「本体はギシン星にいる」
 また言うマーグだった。
「それは間違いない」
「じゃあ今は」
「追うべきではない」
 またタケルに告げた。
「わかったな」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ