第二十四話 姉と妹と
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルはゴッチと共に指示を出し続けていた。
「もうすぐだ」
「粘れ!」
ゴッチもまた前線で叫んでいた。
「もう少しだ、耐えろ!」
「は、はい!」
「わかっています!」
彼等は何とか耐えていた。必死である。
そしてだ。その幾重もの方陣を突破されながらもだ。何とか踏ん張っていた。
損害は増える。ロンド=ベルも容赦しない。
「行くわよバーニィ!」
「ああ、クリス!」
バーニィがクリスの言葉に応えていた。
「ここはね!」
「やってやるさ!」
こう言ってビームライフルを放つ。それも一撃や二撃ではない。
何度も放ってだ。敵を倒していく。
クリスも同じだ。バズーカから何かを放った。
しかし核ではない。それで撃ったのは。
爆裂弾だ。バルマー軍に大穴を開けた。
ロンド=ベルはそのまま潰していく。だがそれで終わりではなかった。
「敵の戦力は!?」
「はい、四割減っています」
「これまで出て来た戦力全てで」
グローバルにクローディアとキムが答える。
「あともう少しです」
「敵の勢いはかなり減っています」
「防戦であってもだな」
守りにも勢いが必要だということだった。
「減っているな」
「はい、それでは」
「どうされますか?」
「一気に攻める」
そうするというのだ。
「いいな、全軍攻撃だ」
「はい、それでは」
「今からですね」
「全軍に告ぐ」
グローバルは冷静に告げてきた。
「このまま正面から一気に攻める」
「決着をつけるんですね」
「それでしたら」
「そうだ」
まさにその通りだという。
「いいな、総攻撃だ」
「よし、それならだ」
「今から攻めましょう」
「まずは攻撃陣形を組んでくれ」
最初は攻めないというのだ。
「それからだ。整えてだ」
「そうして総攻撃ですね」
「そのうえで」
「そうだ、攻める」
また言う彼だった。
「整えてからだ」
「では迅速に整えましょう」
未沙の言葉だ。
「そしてそのうえで」
「そうだ。迅速に整える」
また言う。これで決まりだった。
全軍すぐに陣を整える。そうしてだった。
ロンド=ベルは迅速に陣を整える。そして正面から攻撃を仕掛けた。
それでバルマー軍をこれまで以上に突き崩す。勝敗は決したかに見えた。
だがそれでもバルマー軍は粘る。彼等も一糸だった。
「まだだ!」
「まだ退くな!」
ワールとゴッチが命じる。
「いいな、まだだ!」
「踏ん張れ!」
「司令。今第五艦隊から連絡が入りました!」
「第三艦隊もです!」
このことが言われるのだった。
「反乱を鎮圧しました!」
「第一艦隊間も無くです!」
「第七艦隊もです!」
「そうか」
ワールはそれを聞いてまずは頷いた
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ