暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第二十三話 解放
[10/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のものだった。
「向かっています」
「我等は」
「止むを得ん」
 ゴッチはここでまた指示を出した。
「はい、ここでは」
「どうされますか?」
「進撃だ。追うぞ」
 そうするというのだった。
「いいな、まずはだ」
「はい、それでは」
「ここは」
「敵の動き、速いな」
 ワールの眉がしかめられていた。
「そして想像以上に強いな」
「はい、想像以上に」
「これは」
 彼等はそのまま向かうがゴッチの軍勢は既に突き破られていた。そうしてだった。
 ゴッチの軍はかなり数を減らしていた。ワールはその彼等と合流した。
「大丈夫だったか」
「はい、何とか」 
 ゴッチはこうワールに対して答えた。
「ただ。軍は」
「いい。だがあれがロンド=ベルか」
 己の旗艦の艦橋での言葉だった。
「噂以上だな」
「はい、確かに」
「侮ったつもりはなかった」
 彼もそこまで愚かではなかった。
「だが。戦術もかなりのものだな」
「迂闊でした」
「だからそれはいい」
 謝らなくてもいいというのである。
「それよりもだ」
「それよりもですか」
「そうだ、戦うぞ」
 こう言うのであった。
「今からな」
「わかりました」
 ゴッチの返答も早かった。
「それでは」
「少し戦うがだ」
 ここでワールはこうも言った。
「だが」
「だが?」
「劣勢ならば惑星に降下する」
 そうするというのだ。
「それでいいな」
「そのうえでなのですね」
「そうだ。まだ戦う」
 そこまでしてもだというのだった。
「最後までだ」
「また随分と粘られるのですね」
「ズール様の御命令だ」
 ワールの表情が変わった。
「だからだ」
「ズール様のですか」
「そうだ、だからだ」
 その強張った表情での言葉だ。
「戦う。いいな」
「わかりました」
 それに頷くゴッチだった。
「それでは」
「うむ、それではな」
 こうしてであった。ロンド=ベルと再び戦いをはじめた。
 しかしであった。最早勝敗は決していた。
 ロンド=ベルは激しい攻撃に出ていた。最早バルマー軍の相手にはならなかった。
「な、何っ!?」
「強い!」
「前線が突破されました!」
 こう叫び声が上がる。
「敵が。まだ」
「来ます!」
「それだけではありません!」
「勢いがさらに増しています!」
 ただ攻めるだけではなかった。
「ロンド=ベルの勢いがこのまま」
「激しく攻めてきます」
「このままでは」
「くっ、仕方がない」
 ワールもその攻勢を見て決めたのだった。
「ここはだ」
「はい、撤退ですね」
「今は」
「そうだ、惑星に撤退する」
 こう言うのだった。
「わかったな」
「わかりました。それでは」
「また」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ