第二十三話 解放
[11/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
こうして彼等は惑星に戻った。宇宙での戦いはロンド=ベルの勝利に終わった。
その降下を受けてだ。ロンド=ベルの者達も決めた。
「降下ですね」
「俺達も」
「その通りだ」
大河が腕を組んで一同の問いに答えていた。全員戦闘の直後でまだ展開している。
「各員それぞれの艦艇に戻ってくれ」
「さあ、久し振りの地上戦だぜ!」
ゴルディマーグがここで言う。
「激しくやってやるぜ!」
「そうですね。彼等が地上での戦いを望むなら」
ボルフォッグもだった。
「我々も向かいましょう」
「ああ、そうするぜ」
「よし!」
凱がここで叫ぶようにして言った。
「行くぞ!いいな!」
「了解です!」
「それなら!」
「全員で降下する!」
また言う凱だった。
「そしてだ。一気に勝負を決めるぞ!」
「この戦いで勝てば」
「次はですね」
氷竜と炎竜も当然ながらいる。
「ロゼさんの惑星の解放ですか」
「遂に」
「その通りだ」
「この惑星の戦いに勝てば」
風龍と雷龍もいる。
「一つの正念場だ」
「この戦いもまた」
「ねえ、ルネ姉ちゃん」
「いいでしょうか」
光竜と闇竜はルネに問うていた。
「ギシン家の戦力だけれど」
「兵器が大きいですね」
「そうね」
ルネもそのことははっきりと感じ取っていた。
「そしてあの敵の司令官の旗艦も」
「あれか」
ルネにマーグが応えてきた。
「あの戦艦か」
「ああ、あの戦艦はあんた達のとはちょっと違うね」
「ワールだ」
マーグはその敵の司令官の名前も言ってみせた。
「あれに乗っているのはワールだ」
「ワール?」
「誰ですかそれは」
「バルマー軍中銀河方面軍副司令官」
マーグは彼の役職も話した。
「そこにいるのだ」
「中銀河方面軍のですか」
「副司令官ですか」
「ロゼと同じだ」
マーグはわかりやすいようにこうも話した。
「ロゼとな」
「そうですね、ロゼさんも副司令官ですし」
「でしたら」
「そういうことだ。その権限は大きい」
マーグはこのことも話した。
「もう彼が出て来たのか」
「敵も本気ってことですね」
「つまりは」
「その通りだ」
まさにそうだというのである。
「彼等もだ。本気なのだ」
「本気ですか、向こうも」
「それだけ」
「そうだ、本気だ」
また言うマーグだった。
「間違いなくな」
「だからこそまだ戦う」
「そういうことなんですね」
「ロゼ、行こう」
マーグは今度はロゼに対して声をかけた。
「君の惑星を取り戻しにだ」
「はい」
ロゼもマーグのその言葉に小さく頷いた。
「それなら。今から」
「では各員いいな」
また大河が声をかけてきた。
「それぞれの艦に戻ってくれ」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ