第二十二話 グラドスの圧政
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的に?」
「御前がいないと寂しくなるからな」
こうエイジに告げるのである。
「それはな」
「何でですか?それは」
「雰囲気が似てるからだよ」
だからだというのである。
「全然似ていない筈だけれどな」
「そういえば確かに」
言われてそれに頷くエイジだった。
「ジェリドさんとは気が合いますし」
「何かが一緒っぽいな」
「そういう奴は幾らいてもいいものさ」
ヤザンも笑っていた。
「俺にしてもな」
「あんたそういう相手結構いるからね」
ライラがそのヤザンに突っ込みを入れた。
「確かに羨ましいことだね」
「へへへ、タップもヂボデーもいい奴だぜ」
「私もエクセレン大尉と」
サラもいた。
「気が合って」
「あんた達もそっくりだからね」
ライラの目はいささか羨望が入っていた。
「全くね。そういう相手がいるってのはね」
「まあ自慢になるがな。いいものだぜ」
「そうだな」
ヤザンとジェリドの言葉である。
「俺なんかそれどころかな」
「ああ、他の世界にもだったな」
「おうよ、世話焼きの緑色の烏か弁慶みたいなのになってな」
「信号の男ではなかったのか?」
さりげなくカクリコンが突っ込みを入れる。
「確かな」
「そういえばそっちの記憶もあるな」
心当たりの多過ぎるヤザンだった。
「あっちはまた壮絶に馬鹿な世界だったな」
「あの世界の警察は大丈夫なんでしょうか」
サラは真剣に心配している。
「あそこまで無能で」
「俺も実は不安に思っていたんだよ」
ヤザンも真顔である。
「幾ら何でも毎回誰もいない場所に交番置かないよな」
「そうですよね。それで誰も来ないなんて」
「馬鹿過ぎるだろ」
ヤザンはそのことを真剣に心配していた。
そのうえでユウキに対しても言った。
「そう思わないか?御前もよ」
「俺ですか」
「心当たりあるんだろ?」
「残念ですがあります」
いささか不本意そうな返答だった。
「気の大臣として」
「ぞよとか言っていたな」
「はい」
ユウキはこのことも認めた。
「あの世界はあの世界で面白いのですが」
「そうだよな。かなりな」
「俺もあの世界は知っていますけれど」
ブリットも登場した。
「確かに面白い世界ですよね」
「おう、御前は蝙蝠だったな」
ヤザンはそのブリットに対して言った。
「風呂の中でくつろいだりしていたよな」
「ええ、間違ってもレオンさんとは似ていません」
「待て、そっくりだぞ」
「どう聞いても」
皆それを聞いてすぐにそのブリットに突っ込みを入れた。
「同じ声っていうか」
「本当に」
「気にしているんだよ」
実はブリットもそうなのだった。
「同じ声の人がああした立場にいるとどうも」
「同じ
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